2020 Fiscal Year Research-status Report
ニトログリセリン投与下腹壁穿通枝造影CTAの視認性向上と3D再構成モデル構築
Project/Area Number |
20K16796
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
浦野 みすぎ 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (10769954)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 乳房再建 |
Outline of Annual Research Achievements |
自家組織による乳房再建を検討する際、採取できる組織量を推定し皮弁の切除範囲を術前に把握するため、遊離皮弁の血管茎となる穿通枝の造影CTアンギオグラフィ (以下、CTA) は重要で、個体差の大きい穿通枝の位置や分岐形態および走行の評価に役立つ。しかし従来の造影CTAでは穿通枝末梢の微小血管の描出や分析には限界があった。 心臓の冠動脈造影CTAの際に前投薬されるニトログリセリン(以下NTG)は、冠動脈および末梢の微小血管に対する拡張作用を持つ。そこでNTG投与下CTAが穿通枝末梢の視認性を向上させる可能性があるのではないかと考えた。 ニトログリセリン(NTG)投与下造影CTアンギオグラフィ(CTA)で、乳房再建時の血管茎となる深・浅下腹壁動脈の視認性が向上するか後方視的な比較検証をNTG投与群10例と非投与群10例で初期検討を行った。NTG投与下で深下腹壁動脈の皮下までの同定率は70%と、非投与群(50%)と比較し高く、同定長は深下腹壁動脈・浅下腹壁動脈ともにNTG投与群で長く、深下腹壁動脈の腹直筋レベルおよび浅下腹壁動脈の起始部の血管径はいずれもNTG投与群で大きく、吸収値は高いという結果であった。従って、NTG投与により穿通枝血管の同定が容易になることが示唆され、今後さらに症例の解析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初期検討について、日本乳癌学会総会で発表した。
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Strategy for Future Research Activity |
初期検討によって、NTG投与により穿通枝血管の同定が容易になることが示唆され、今後さらに症例の解析を進めている。
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Causes of Carryover |
コロナウイルス感染拡大により他業務が増えたことで、研究が進まなかった。
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Research Products
(1 results)