2022 Fiscal Year Research-status Report
ニトログリセリン投与下腹壁穿通枝造影CTAの視認性向上と3D再構成モデル構築
Project/Area Number |
20K16796
|
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
浦野 みすぎ 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (10769954)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 乳がん / 乳房再建 / CTアンギオグラフィー |
Outline of Annual Research Achievements |
乳房再建術前CTアンギオグラフィー(CTA)において小血管の把握ににニトログリセリン(NTG)投与が有効であるか調査する。冠動脈・大動脈の評価目的に造影CTAが行われた20歳以上80歳未満の女性患者60人を対象とし、NTG投与群30人・非投与群30人での、穿通枝の同定数、同定長、同定された血管径を比較した。NTG投与群30人は平均71歳、非投与群は67歳で投与群はNTG投与後冠動脈CTAに引き続き体幹部造影CTAを施行、非投与群は体幹部造影CTAのみを施行した。得られた画像を3D解析用ワークステーションで解析した。深下腹壁動脈の同定数はNTG投与群30、非投与群30、同定長平均はNTG投与群24.4cm、非投与群20.9cm、起始部での深下腹壁動脈の血管径は投与群2.4mm、非投与群1.8mmで、起始部から10cm末梢での深下腹壁動脈の血管径は投与群2.1mm、非投与群1.6mmであった。浅下腹壁動脈の同定数はNTG投与群30、非投与群25、同定長平均はNTG投与群12.0cm、非投与群9.2cm、起始部での浅下腹壁動脈の血管径は投与群1.7mm、非投与群1.7mmだった。NTG投与群では非投与群と比較し深・浅下腹壁動脈の同定長は有意に長く、深下腹壁動脈の血管径は優位に大きかったが、浅下腹壁動脈の血管径はNTG投与群、非投与群間に有意差はなかった。今後は乳房再建術前CTAにおいてNTG投与した血管描出能の評価を検討している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ診療関連の業務があり、研究が遅れた。
|
Strategy for Future Research Activity |
乳房再建術前CTAにおいてNTG投与した血管描出能の評価を検討している。
|
Causes of Carryover |
コロナ診療業務関連で研究が遅れた、情報収集のための学会参加が困難であった。 コロナ制限解除により情報収集機会が増加し、研究推進可能の見込みである。
|