2023 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20K17210
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
清水 峻志 昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 講師 (00792061)
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Project Period (FY) |
2022-12-19 – 2024-03-31
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Keywords | 遺伝性肺動脈性肺高血圧症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、遺伝性(BMPR2変異)肺動脈性肺高血圧症(PAH)の中膜肥大を抑制するPERK-eIF2シグナリングの新規阻害薬を同定することを目的として開始した。遺伝性PAHモデルマウスを用いた解析やこれらのマウスから単離した肺動脈平滑筋細胞を用いたプロテオーム解析から、GSK2606414、トラゾドン及びトラゾドン類縁体が、中膜肥大を主とした肺血管リモデリングや肺動脈平滑筋細胞増殖を抑制する結果となった。本結果は、将来の創薬候補として期待される結果となった。本成果の臨床実用化に向けて、産学連携を模索し、協力企業を模索したが結果として見つからなかった。そのため、現状、研究成果の発表にとどまっている(Science Signaling. 2021;14.667: eabb3616)。より基礎的な解析データを蓄積し、将来の臨床応用に向けて準備している段階にある。
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