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2020 Fiscal Year Research-status Report

乾癬におけるMAIT細胞の機能解析

Research Project

Project/Area Number 20K17326
Research InstitutionDokkyo Medical University

Principal Investigator

石井 英輔  獨協医科大学, 医学部, 助教 (30833446)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
KeywordsMAIT細胞 / 乾癬 / MR1ノックアウト / イミキモドクリーム
Outline of Annual Research Achievements

MAIT細胞が豊富なマウスにイミキモドクリームを外用すると、コントールのワイルドタイプB6マウスに比較して炎症の程度が増悪することを確認した。さらに、乾癬病変におけるMAIT細胞、樹状細胞、 Th1細胞、Th17細胞、自然免疫細胞3型(ILC3)の変化を確認するため、炎症性皮膚病変から細胞を抽出しフローサイトメトリーにて確認することとした。皮膚からの細胞抽出方法に関しては既知の実験手法ではMAIT細胞を抽出することが困難であったため、新たに抽出方法を確立する必要が出てきた。度重なる実験の結果、既知の複数の抽出方法を参考に新たな抽出方法を確立し、皮膚からのMAIT細胞を抽出することに成功した。MAIT細胞以外の炎症性免疫細胞(CD45+細胞)も十分な数を抽出でき、T細胞も解析可能な抽出方法であることを確認している。この抽出方法を用いて、MAIT細胞が豊富なマウスのイミキモド誘発乾癬皮膚病変より抽出したMAIT細胞が活性化していることを確認した。
更に、また、MAIT細胞を活性化・増殖させる5-OP-RUリガンドを提示するMHC class Ⅰb 分子、MR1(major histocompatibility molecule related)をノックアウトしたマウスを用いると、既に確認しているMAIT細胞が豊富なマウスのような炎症の増悪は起こらず、B6マウスと同程度の炎症であることを予備実験において確認した。
ただし、このMR1ノックアウトマウスのTCRの遺伝的バックグラウンドが、MAIT細胞が豊富なマウスのTCR(Vα19ヘテロまたはVβ8ヘテロ)とは異なるため、現在MAIT細胞が豊富なマウスのTCR(Vα19ヘテロまたはVβ8ヘテロ)の遺伝的バックグラウンドを持ったMR1ノックアウトマウスを作成中であり、作成でき次第これを用いて再度確認が必要である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

乾癬病変におけるMAIT細胞、樹状細胞、 Th1細胞、Th17細胞、自然免疫細胞3型(ILC3)の変化を確認するため、炎症性皮膚病変から細胞を抽出しフローサイトメトリーにて確認する必要があるが、既知の実験手法ではMAIT細胞を抽出することが困難であったため、新たに抽出方法を確立する必要が出てきた。
度重なる実験の結果、既知の複数の抽出方法を参考に新たな抽出方法を確立し、皮膚からのMAIT細胞を抽出することに成功した。MAIT細胞以外の炎症性免疫細胞(CD45+細胞)も十分な数を抽出でき、T細胞も解析可能な抽出方法であることを確認している。
以上の過程に、想定以上の時間を要したため「やや遅れている」状況である。

Strategy for Future Research Activity

当初予定していたとおり、MAIT細胞や、その他の乾癬に関わることがわかっている樹状細胞、 Th1細胞、Th17細胞、自然免疫細胞3型(ILC3)の炎症性変化を、MAIT細胞が検出ほとんどいないワイルドタイプとMAIT細胞が豊富なマウスを比較してどの程度それらの細胞の活性化や数に違いがあるかをフローサイトメトリーを用いて明らかにする。
また、乾癬病変発生初期に重要なILC3とMAIT細胞、また乾癬病変の増悪に重要なTh17細胞とMAIT細胞の、直接的な関わりを in vitroの実験において、それらの細胞の活性化マーカー、炎症性サイトカイン分泌の変化をフローサイトメトリー、更にはqPCRの手法を用いて明らかにする。

Causes of Carryover

令和2年度「研究実績の概要」で述べた通り皮膚からの細胞抽出方法の確立に時間を要したため当初の研究計画から遅れている。
実施予定であった実験の必要物品を要しなかったため、次年度使用額が生じた。
令和3年度において、令和2年度に実施予定であった実験を引き続き継続していく予定である。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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