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2020 Fiscal Year Research-status Report

The analysis of sphingosine 1- phosphate receptors in the epidermis

Research Project

Project/Area Number 20K17335
Research InstitutionAsahikawa Medical College

Principal Investigator

井川 哲子  旭川医科大学, 医学部, 講師 (30548821)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywordsスフィンゴシン1リン酸 / S1PR1 / 表皮バリア機能
Outline of Annual Research Achievements

S1PR1-5の発現が表皮バリア機能が障害された際に変化するか確認する目的で、マウス表皮において、テープストリップ前と3時間後でS1PR1-5 mRNA発現を比較したところ、S1PR1と4でテープストリップ後のmRNAの発現が有意に上昇していることを確認した。S1PR2のmRNA発現はテープストリップ後上昇傾向ではあったが有意差が無かったにもかかわらず、S1PR2ノックアウトマウスでは表皮バリア機能低下を示したため、一概に断ずることは難しいが、テープストリップ後のマウス表皮でmRNAの発現が変動しておりヒトでもマウスでも比較的強く発現しているS1PR1をまず、第一のターゲットと定めた。培養ケラチノサイトでS1PR1のノックダウンを行いコントロールとの比較を行ったところ、単層培養ケラチノサイトにもかかわらず、S1PR1ノックダウン後のケラチノサイトでは表皮バリア機能に関る保湿因子関連と、コルネオデスモソーム関連のmRNA発現が有意に上昇していることが判明した。この結果はS1PR2ノックアウトマウスやS1PR2阻害剤で処理した培養ケラチノサイトで得られた結果とは逆であり、S1PR1も表皮バリア機能に関与しているが、S1PR2の関与とは拮抗する可能性が示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

コロナ禍による診療体制や教育体制の変動に伴い、実験のアシスタントを行っていた学生が実験に従事できず人員不足のため、予定通りに細胞培養が進んでいない。

Strategy for Future Research Activity

今後はS1PR1ノックダウンによるケラチノサイトへの影響を広く確認する目的で、RNAシークエンスを行うことを検討している。また、今回は単層培養ケラチノサイトであったが、高濃度Caによる分化誘導後のケラチノサイトや3D培養ケラチノサイトを用いてS1PR1ノックダウンがそのようなケラチノサイトにおいて、表皮バリア機能にどのような影響を与えるか検討を進めたい。

Causes of Carryover

コロナ禍により、学会がすべてweb開催となったため旅費の使用が無かった。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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