• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2021 Fiscal Year Research-status Report

後天性の家族性造血不全における免疫病態の解明

Research Project

Project/Area Number 20K17397
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

井美 達也  金沢大学, 医学系, 助教 (10847239)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords造血不全
Outline of Annual Research Achievements

1.家系4の母娘について、母娘の治療後の末梢血からCD8陽性T細胞をソーティングし、T細胞受容体(TCR)のα鎖とβ鎖のシークエンスを実施し、共通し特異的なTCRの遺伝子配列を検索した。TCRα鎖では母でTRAV38-2/TRAJ23、TRAV21/TRAJ50の2つが高頻度であったのに対して、娘ではTRAV19/TRAJ47に高いクロナリティが認められた。TCRβ鎖では娘においてTRB20-1/TRBJ2-1のクローンが89.8%と突出して認められた。このTCRαとβのTCRのCDR領域と相補的な関係にあるペプチドを推定したところ数種類のペプチドを推定することができた。このうち1種類はHLA-A0201との関係が示唆されているが、HLA-A0206での反応性については明確でないため、今後TCRとトランスフェクタントや同ペプチドのテトラマーによる検証が必要と考えられ、検証の準備を開始した。
2.MYSM1について近年骨髄不全患者における報告が増加しており、複数のSNVが報告されていることからMYSM1遺伝子についてSNPのみでなく、NGSにて網羅的な解析を行う方針とした。また再生不良性貧血における高頻度HLAの検索とともに。カスタムプローブの設計を行い、HLA領域とともに可能なプライマー設計を試作した。
3.DRB1*15:01、DRB1*1502については日本人の頻度においてDQB1*0601、DQB1*0602との間に強い相関があり、自己免疫疾患との関与が示唆されている。DQB1などを含む領域のシークエンスを行う準備をした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

コロナウイルスの影響で患者からの検体採取が思うように進まず、検体収集について時間を要しており、十分な検討ができていない。

Strategy for Future Research Activity

1.今後相補的ペプチドについてテトラマーを作成し、TCRのトランスフェクタントまたは患者由来のT細胞での検討を行う。
2.MYSM1遺伝子およびHLA領域を対象としたNGSを行い、網羅的に遺伝子変異を解析し、HLAについてもタイピングを行う。

Causes of Carryover

コロナウイルスの蔓延により患者検体の確保が難しく、検体の採取の遅延が生じたため本来行うべきMYSM1遺伝子やHLA領域のシークエンスなどの実施が不可能であった。今後実施を予定しており、一定の助成金の使用が必要である。

URL: 

Published: 2022-12-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi