2020 Fiscal Year Research-status Report
シェーグレン症候群唾液腺におけるTLR7シグナル活性および機能解析
Project/Area Number |
20K17445
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
清水 俊匡 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (40770467)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | TLR7 / シェーグレン症候群 |
Outline of Annual Research Achievements |
シェーグレン症候群(SS)の唾液腺上皮細胞に対してToll-like receptor(TLR)7のリガンドで刺激したところ、MHC class Iの発現増強をウェスタンブロットで確認した。そのためSS唾液腺におけるTLR7シグナル活性が抗原提示に関わり免疫応答を活性化している可能性を考慮した。実際 SSの小唾液腺におけるMHC class Iの発現、また唾液腺上皮細胞のTLR7刺激後のMHC class Iまた共発現分子の発現増強を免疫細胞染色でも確認した。またシェーグレン症候群における自然免疫活性に関する知見を総説にまとめた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染による診療制限の影響もあり、唾液腺検体数が減少しており、下流シグナル発現の検討の進行が遅れているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
収集できた唾液腺組織を用いTLR7刺激によるNF-κB経路の活性、また浸潤細胞であるB細胞中のTLR7シグナル活性の検討を上述のMHC class I発現増強との関連も含め検討していく。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染による診療制限の影響もあり、口唇生検件数が減り唾液腺検体数が減少したため、唾液腺検体を用いた検討が遅滞した。次年度は収集できている検体を用い検討を進めるため、抗体の購入等物品費に当てていく。
|