2022 Fiscal Year Research-status Report
慢性痛に対するレスベラトロールの治療・予防効果に関する研究
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20K17832
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
武部 真理子 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (10725401)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | レスベラトロール / 末梢神経障害 / 化学療法誘発性末梢神経障害 / PDE阻害薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初レスベラトロールの投与法は強制経口投与を予定していたが、手技が安定せず腹腔内投与とした。投与によりHDAC活性に変化があることが確認された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
感染症の流行に伴う動物実験施設の使用制限があった。また感染症の流行に伴い臨床業務が増大し、研究のための時間を確保できなかったことが挙げられる。 加えて個人的な事情として親の看護等でしばしば休暇を取得していた。 また当初はHDACからのアプローチを考えていたが、近年の報告からは疼痛に関与するのはHDAC ClassⅠとClassⅡである可能性が濃厚となり、ClassⅣであるサーチュインの関与について検討する必要性が薄れてきた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はPDE阻害効果からの疼痛抑制について検討を行いたい。 PDE阻害効果による疼痛緩和にはTNFα分泌の抑制が関与しているとの報告があり、サイトカイン分泌についても調査する必要がある。 レスベラトロールと比較する対象として、PDE4阻害薬、PDE5阻害薬、非選択的PDE阻害薬のテオフィリン等を考えている。 引き続きレスベラトロール投与法は腹腔内投与で行うことを検討している。
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Causes of Carryover |
研究の遅滞に加え、腫瘍学会がWEB上での開催となり旅費が発生しなかった。
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