2021 Fiscal Year Research-status Report
Pancreatic Endothelial Disorder in Acute Pancreatitis
Project/Area Number |
20K17888
|
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
安田 立 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 助教 (70869354)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 膵炎 / グリコカリックス |
Outline of Annual Research Achievements |
急性膵炎は膵内で病的に活性化された膵酵素による無菌的炎症であり、治療に難渋する疾患のひとつである。膵には浮腫、出血、壊死などの変化が生じ、膵内で活性化された膵酵素や好中球をはじめとする炎症細胞から二次的に産生された炎症メディエーターによるカスケード反応が増幅すると、それらが膵外に 溢流し炎症反応が膵外へ拡大する。本研究では膵炎における好中球の組織動態を調べその役割について検討した。 12週齢のオスの好中球コロニー刺激因子ノックアウトマウス(G-CSFKO)と同腹仔コントロールマウス(Cont)に対し、セルレイン50µg/kgのDoseで1時間ごとに6回腹腔内投与を行うのを2日続けてセルレイン誘発性膵炎モデルを作成する。セルレイン投与後3,6,12,24時間,2日,3日、4日、1週間後にマウスを屠殺し組織学的に検討を行った。 セルレイン投与1週間後生存率はCont 100%であったのに対しG-CSFKOでは10%とGCSFKOで有意に低下した。組織学的検討では、G-CSFKOにおいて出血が著明であり、炎症細胞の遊走が多く、炎症が遷延していることが確認された。G-CSFKOでは炎症の遷延が認められた。好中球による炎症急性期の組織のクリーンアップは慢性期に至る治癒に影響を与えることが示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
膵炎モデルを確立し、好中球の動態について調べることができているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
内皮グリコカリックスの検討をすすめていく。
|
Causes of Carryover |
免疫組織化学用の抗体購入費が一部繰り越しとなったため
|
Research Products
(25 results)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] 外科的ドレナージが十分に出来ない左下肢壊死性軟部組織感染症による敗血症性ショックに対するHDF+PMX-DHPが奏功した1例2021
Author(s)
南山徹、上谷遼, 吉田省造, 福田洋丞, 川崎雄輝, 三浦智孝, 大岩秀明, 水野洋佑, 北川雄一郎, 安田立, 三宅喬人, 土井智章, 岡田英志, 吉田隆浩, 小倉真治
Organizer
第32回日本急性血液浄化学会学術集会
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-