2021 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of the mechanism of mechanical thrombectomy for acute cerebral large vessel occlusion and development of optimal therapeutic approach based on the intraprocedural angiographic findings
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20K17968
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
今堀 太一郎 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (30604277)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 血栓回収 / 再開通療法 / 脳梗塞 / 急性脳主幹動脈閉塞 / 血管内治療 / 脳血管内治療 / 脳卒中 / 塞栓 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、急性脳主幹動脈閉塞に対する血管内再開通療法(血栓回収療法)における血栓回収機構の解明と治療の再開通効果向上を目指している。具体的には、閉塞部における血栓回収機器と血栓の相互関係についての実験的研究から、臨床使用可能な術中評価法と最適な治療手技戦略を確立することを目的としている。 まず、二次元血管撮影が、術中評価法として使用可能かどうかを検討した。二次元血管撮影と病変部のステントの三次元構造との関連の検討から、二次元血管撮影が実際の病変部のステントをどの程度正確に反映しているかを、ステント型血栓回収機器と疑似血栓による実験モデルを用いて調べた。硬度を調節した疑似血栓を、直線型の人工血管内に充填し、ステント型血栓回収機器を展開し、血管撮影装置で三次元撮影データを得た。二次元画像の計測指標として、ステント拡張率(正常部に対する閉塞部での最小径)を用い、実際の閉塞部での三次元構造の計測指標としては、ステントの断面積を用いた。ステント拡張率の透視角度による変動は中央値9%で、一方向からの評価である二次元撮影での拡張率は、三次元である実際の拡張率の概算値として評価可能であった。また、二次元撮影でのステント拡張率は、ステント断面積と強い相関(相関係数:0.98)を認めた。この実験的検証から、ステント拡張率についての二次元的評価は、実際の三次元構造と強い相関を認め、つまり、デバイス血栓相互関係を反映することが示唆された。 これらの知見は血栓回収機構の解明に寄与するものと考えられる。 また、同時にこれまでの臨床データの検討も行い、回収機構や手技向上についての知見を国際誌に論文発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験的研究の基礎的な段階は、予定していた通りに終了し、その結果は本研究の着想に至った臨床データ(実験の仮説)と矛盾しない結果であった。現在の段階においては、おおむね順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、別のタイプである吸引型血栓回収機器を用いた手技の追加を含めて血栓回収効果を検討し、閉塞部の性状に適した治療手技戦略を開発する。さらに急性脳主幹動脈閉塞の臨床例において、得られた評価法および治療手技戦略の臨床的有用性を検証する。
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Research Products
(7 results)