2022 Fiscal Year Research-status Report
Study of biomarkers for hand osteoarthritis
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20K18078
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
黒岩 宇 藤田医科大学, 医学部, 講師 (10870363)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 手指変形性関節症 / hand osteoarthritis / バイオマーカー / エピジェネティクス / DNAメチル化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は手指変形性関節症 (HOA, hand osteoarthritis) を対象に、変形性関節症 (OA)のバイオマーカーを検索することを目的としている。 手指の痛みを主訴に当院を受診し、American College of Rheumatology classification criteriaを満たすHOA患者で、外傷や腱鞘炎および関節リウマチの症例は除外した。また、コントロールとして、手指の痛みがなく手指X線でもHOAを認めない50代女性のサンプルも採取した。当初の予定よりは少ないが約70名の対象者の一般身体データを取得し、採血、手指X線と下肢・脊椎X線撮影を行なった。 これまでの膝関節や股関節のOAを中心にプロテオミクスやマイクロアレイといった手法でいくつかのOA候補マーカーが存在するが決定的なものはなく、HOAに対しこれらの手法を行っても大関節の影響を大きく受けると考え、異なる手法としてエピジェネティクスに着目した。当施設のエピジェネティクスの専門家と協議し、網羅的なメチル化解析を行うこととした。 DNAメチル化アレイ解析はRhelixa社に外部委託を行ない、コントロール3例、HOA群3例で行った。735026プローブ中8942の領域で有意差を認めた。P値の小さい上位20個の領域を選択し、メチル化が増加している12領域で7遺伝子、メチル化が減少している8領域で4遺伝子が抽出された。このうち過去にOAと報告のあるBMP7、TNXBについて、現在バイサルファイト法を用いて他のHOA検体での検証実験を行っている。 研究結果の一部は第95回日本整形外外科学会学術総会、第65回、第66回日本手外科学会学術集会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
DNAメチル化解析の結果の検証を、バイサルファイトPCRを用いて行う予定であるが、プライマーの作成に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
DNAメチル化解析の結果の検証を、バイサルファイトPCRを用いて行ない、論文化の予定である。
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Causes of Carryover |
現在検証実験を行っている途中である。バイサルファイト法を用いたPCRを行うため、プライマーを作成しており、実験試薬の購入を行う予定である。
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Research Products
(2 results)