2023 Fiscal Year Research-status Report
Repurposing antiretroviral drugs for endometrial carcinoma with LINE1 expression
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20K18230
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 翔 岩手医科大学, 医学部, 助教 (90749863)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 子宮体癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
レトロトランスポゾンの1つであるLINE1(Long interspersed nucleotide factor1)はいくつかの癌腫において発現が確認されている。子宮体がんにおいても LINE1の発現の報告はあるが、その詳細は明らかでない。AIDSの治療薬である抗レトロウィルス薬、NNRTIs(Non-nucleoside reversetranscriptase inhibitors; 非核酸系逆転写酵素阻害薬)はいくつかの癌腫において抗腫瘍効果を示すことが報告されている。そのメカニズムは不明なところが多いが、LINE1をはじめとする レトロトランスポゾンの逆転写酵素を阻害する作用を介して抗腫瘍効果を発揮する可能性がある。本研究では患者検体を用いて子宮体癌におけるLINE1発現の臨 床的意義とドラッグリパーパシングによるNNRTIsのLINE1発現子宮体癌に対する治療薬としての臨床開発に向けた基盤的研究を行うことを目的としている。子宮体癌および卵巣癌手術検体から患者由来細胞を培養した。その細胞を培養し、抗レトロウィルスを投与し反応を確認し、多数の細胞で施行中である。また同様に子宮体癌細胞株のデータ蓄積も進めていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画に沿って、子宮体癌細胞株でのターゲット蛋白の発現の確認、患者由来細胞の培養、および患者由来細胞を用いた抗レトロウィルス薬による細胞増殖抑制効果の確認を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
今までの研究データを確認、総括し論文作成に向けて進めていく。またこの研究結果をもとにした次のステップへの研究計画および遂行に向けて進めていく。
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Causes of Carryover |
前任の埼玉医科大学から現在の岩手医科大学への異動により、研究体制の構築が必要であったため、また研究成果の総括のため時間を要するため。
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