2020 Fiscal Year Research-status Report
ヒトiPS細胞を用いた唾液腺組織の再構築と移植による唾液腺機能回復
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20K18744
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
澤田 俊輔 関西医科大学, 医学部, 講師 (60711075)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 口腔乾燥 / iPS / 神経堤細胞 / 細胞移植 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度はヒトiPS細胞由来で神経堤細胞、頭蓋顔面神経堤細胞を介した間葉系細胞様細胞の表面抗原マーカーの探索やNOD-SCIDマウスへの細胞移植法、放射線照射条件の検討、唾液採取方法の検討等を行った。実際にNOD-SCIDマウスの唾液腺に、目的の細胞を移植し生着することを確認した。さらに、iPS細胞から分化誘導した間葉系細胞様細胞の表面マーカーで興味深い表面抗原の陽性を確認している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Covid-19の影響でマウスの犠牲死が必要となるなど、予定外の事態に遭遇したがなんとか間に実験をすすめ結果を出している。現在、放射線照射条件の検討を行っており当該ステップを乗り越えることができた際には実際に放射線照射を行ったマウスに細胞移植を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
移植用NOD-SCIDマウスへの放射線照射条件を検討中である。条件が確定した際には速やかに移植実験に移る予定である。また、放射線照射条件の確立が困難な場合には唾液腺の器官培養などその他の実験方法の可能性も探索する予定である。
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Causes of Carryover |
執行はほぼ予定通りである。covid-19の影響で旅費の使用計画が変更となったが、次年度に使用予定である。
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