2020 Fiscal Year Research-status Report
トリプトファンによる睡眠時ブラキシズムへの介入効果の検討
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20K18805
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
外山 直樹 岡山大学, 大学病院, 医員 (50803152)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 睡眠時ブラキシズム / トリプトファン |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は令和3年度に行う予定の横断研究のための準備期間とした。トリプトファンと睡眠との関連について文献調査を行ない、研究方法のブラッシュアップをした。これまでの研究では、トリプトファンと睡眠の質との関連が報告されており、トリプトファンを摂取することで睡眠の質が改善されることも報告されている。また、不良な睡眠の質と睡眠時ブラキシズムとの関連が分かっている。しかし、トリプトファンと睡眠時ブラキシズムとの関連は不明だった。文献検索の結果、以下のような研究計画を立てた。 対象者は大学生2000人を予定している。また、睡眠の質を評価するために、ピッツバーグ睡眠質問票を用いる。睡眠時ブラキシズムのスクリーニングを行うためにアメリカ睡眠学会(AASM)の診断基準を用いることとする。睡眠時ブラキシズムをスクリーニング後、傾向スコアマッチングを用いて、睡眠時ブラキシズム群と健常群の2群に分ける。トリプトファンは必須アミノ酸のため、食事から摂取する必要がある。各群には食物摂取頻度調査および筋電図検査を行なう。食物摂取頻度調査および筋電図検査は個人の負担が大きいので、マッチングによって決定された対象者のみに行なう。 他大学と連携して研究を行う予定であり、令和3年1月には研究協力大学との打ち合わせや今後のタイムスケジュールの調整を行った。研究協力大学においても倫理審査が必要であり、現在準備中である。 本学の対象者に対しては4月より睡眠時ブラキシズムのスクリーニングを開始している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
他大学と連携して研究を行うため、大学間でのディスカッションを行い、倫理審査を行っている。 令和3年4月より口腔内診査および質問票調査を行ない、データ収集をしている。 研究予定に基づき、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
大学生を対象に口腔内診査および自己記入式質問票調査を行ない、睡眠時ブラキシズムを有する者をスクリーニングする。睡眠時ブラキシズムを有する者とそうでない者を傾向スコアマッチングを用いて抽出し、筋電図診査および食物摂取頻度調査を行なう。
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Causes of Carryover |
令和2年度はCOVID-19の影響で学会等がほとんどWeb開催になったため、旅費等の使用はなかった。 また、睡眠時ブラキシズムを評価するための筋電図計を複数台購入する予定であり、令和3年度に繰り越しを行った。
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