2022 Fiscal Year Research-status Report
トリプトファンによる睡眠時ブラキシズムへの介入効果の検討
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20K18805
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
外山 直樹 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (50803152)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 睡眠時ブラキシズム |
Outline of Annual Research Achievements |
岡山大学およびノートルダム清心女子大学食品栄養学科の大学生を対象に自己記入式質問票調査および口腔内診査を行った.自己記入式質問票調査では睡眠時の歯ぎしりの指摘,および起床時の顎筋の疼痛,疲労感,もしくは側頭部の頭痛の有無を調査した.口腔内診査では異常咬耗の有無を調査した.これらの結果をもとに,睡眠障害国際分類第3版に基づいてSBのスクリーニングを行った.SBを疑われた者に対してウェアラブル筋電計を用いて睡眠時の咬筋活動を調査し最終判定した.栄養摂取状況は食物摂取頻度調査で評価した.統計分析はカイ二乗検定およびt検定を行い,SBと関連が高い因子を抽出し(p<0.2),ロジスティック回帰分析を行った.また,サブグループ分析として,ロジスティック回帰分析で関連を認めた栄養素について,上位および下位四分位の学生を抽出し,摂取量をt検定で比較した.有意水準は5%に設定した. SB群に58名,非SB群に85名を分析対象とした.性別,年齢,身長,体重,アルコール,食物繊維,葉酸,ビタミンC,ナトリウム,およびクロムはSBと関連する傾向があった(p <0.2).ロジスティック回帰分析の結果,SBを有する学生は食物繊維摂取量が多い傾向を示した(オッズ比,0.91;p=0.059;95%CI,0.83-1.00).サブグループ分析では,SBのある生徒は,SBのない生徒よりも食物繊維の摂取量が少なかった(SB群,10.4±4.6g;非SB群,13.4±6.1g;p=0.022). 大学生において,食物繊維はSBと関連する可能性が示唆された. 食物繊維が大学生のSBを改善するという仮説を確立した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予定研究期間中に論文投稿が終了しなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
論文投稿し、アクセプトされたため本研究は終了した。
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Causes of Carryover |
論文投稿を次年度実施することとなったため。
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