2021 Fiscal Year Research-status Report
BAP傾向の学生にも対応した看護実践能力育成のための教育モデルの開発
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20K19013
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Research Institution | Kyoto Tachibana University |
Principal Investigator |
川村 晃右 京都橘大学, 看護学部, 専任講師 (20708961)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | Broad Autism Phenotype / 看護系大学生 / コミュニケーション・スキル / 看護実践力 / 社会的スキル |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度の実績として、看護学生はBAPの状況によって4つの型に区分され、そのうち、BAP傾向が高く、打ち解けなさの高い型は、看護実践力の修得が困難であったという結果が得られた。本年度は、その結果を看護系学会に論文投稿した。 また、BAP傾向が高く、さらに打ち解けなさの高い型に区分される学生はコミュニケーション・スキルが低いため、看護実践力のなかでも対人関係能力の修得が困難であった。対人関係能力は社会的スキルとして捉えられており、Social Skills Training (SST)によって訓練することができる可能性があるため、BAP傾向の高い看護学生に対する、社会的スキル向上を狙ったSSTプログラムを作成した。 SSTプログラムは、約1か月をかけて、合計7回の実施を予定している。内容は、学生同士の交流を促進するもの、状況や感情を読み取るもの、自己開示し合うものなどで構成している。SSTプログラムの効果は、ENDCOREs、KiSS-18などを用いて検討する。 SSTプログラムの実施については、既に所属機関の研究倫理委員会の承認を得ており、実施に向けて調整中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
SSTプログラムの実施に向けて、既に所属機関の研究倫理委員会の承認を受けており、実施に向けて調整中であるため、概ね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、SSTプログラムを実施するとともに、質問紙調査を行い、SSTプログラムの効果を検討する予定である。
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Causes of Carryover |
多少の余剰金が発生しているが概ね予定通りに使用できている。今後、SSTプログラムの実施を考えており、それに対する人件費等も必要となるため、それらに充当する予定である。
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