2021 Fiscal Year Research-status Report
看護師の「自殺に対する態度」を基盤とした自殺予防教育プロトコルの開発
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20K19072
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Research Institution | Suzuka University of Medical Science |
Principal Investigator |
武笠 佑紀 鈴鹿医療科学大学, 看護学部, 助教 (50759884)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 精神科看護師 / 自殺 / 印象 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度より継続中のアンケートの回収は、最終的に50施設、458名の精神科看護師から協力が得られた。アンケートの自由記述内容を分析し、精神科看護師の自殺に対する印象を図式化した結果、特徴として看護師は自殺に対して肯定的・否定的な印象をもっていた(両価的な場合も含む)。精神科看護師は病院内で自殺未遂患者と実際に関わり、未遂者の置かれている状況を知ることや思いに触れる機会が多い。その中で自殺を企てた背景に看護師が共感を覚え、また自殺と社会問題の関連を認識することによって、自殺を容認するといった肯定的な印象に至っていた。反対に、自殺によるサバイバー(遺族や看護師等)への影響を実際に見ていることや、患者に「生きてもらいたい」という看護師の強い思いの裏返しが、自殺に対し否定的な印象を形作っていた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
アンケートの質的・量的データより、自殺予防教育プロトコル作成の基となる「看護師の自殺に対する態度」を明らかにする予定であるが、分析に時間を要し遅れが出ている。COVID-19の影響により、研究に費やす時間の確保が困難になったことも影響している。
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Strategy for Future Research Activity |
質的・量的データから、より精度の高い「看護師の自殺に対する態度」のモデルを作成し、それらを基に自殺予防教育プロトコルの作成に努める。
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Causes of Carryover |
研究遅延により、本年度使用予定であったプロトコル作成に伴う人件費等を使用しなかったため。
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Research Products
(1 results)