2020 Fiscal Year Research-status Report
自律神経活動に着目したPostoperative Fatigueの定量化法の開発
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20K19075
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Research Institution | Osaka Aoyama University |
Principal Investigator |
阿部 真幸 大阪青山大学, 健康科学部, 講師(移行) (90763516)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 計測データの見直し / 機器操作の成熟 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度は新型コロナウイルスの影響を受け、対象者への測定を臨地で行うことが難しい状況であった。そのため、今後も続く可能性を考慮した上で、計画の見直しとデータ収集項目の見直し、機器の準備と購入を中心に進めた。 計画の見直しについては、従来はデータの精密さを担保するため研究担当者が直接立ち会う形である程度長期間かつ連続的な機械データ測定、および質問などを想定していた。しかし、臨地ではいくつかの病棟を跨いで行うこととなり、感染対策上も好ましくない可能性が想定された。症例数についても手術件数が減少することが見込まれ、新たな疾患をターゲットにするべきかの検討に迫られた。まず測定については研究協力者と検討の上、現時点でスポット的に行われている臨床研究を参考にしながら、臨地での協力者に依頼する形、直接的な計測・質問時期の絞り込みを行うこととした。質問については収集項目が紙面をメインで収集可能なものとしていき、協力者への説明を行っていくこととした。計測も病棟の機器を活用し、外部から持ち込む機器を最小にしていく。症例数への対策としては、トータルでの件数が多い心臓血管外科における症例を再検討したが、不整脈の頻度など、ベースとなる状態を揃えにくいため、時間をかけてでも従来の食道外科で行う方向としている。 機器の準備と購入については、前述の病棟機器の活用を考慮し、現時点で最低必要な機器を精査、モニター関連機器を研究費での購入からは一旦減らし、心拍変動計測・分析機器を先立って購入、機器の操作に成熟するすることとし、購入を行った。協力者との確認を進めつつ、アドバイザーから先行研究での知見も得て、既存の機器計測機器でのパイロット的な測定も行いつつ、今後の測定に備えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響により現職での調整事項、予定変更が相次ぎ、研究に割ける時間が大幅に減少した。さらに、測定を行う予定の臨地への立入が難しくなった上、症例数の減少が見込まれ、計画の修正の必要が生じたため。
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Strategy for Future Research Activity |
データ測定に関する部分以外の全てを準備しておき、いつでも臨地での測定が可能なように備えておく。 実績に挙げた見直し事項を踏まえた計画を挙げ、倫理審査を受け、臨地での協力者に説明、データ収集への習熟度の向上をはかる。また先行研究で使用し、既に収集できているデータを活用し分析方法の妥当性を検討しておく。また、計画とは異なる被験者を対象とした測定を引き続き行い一連の測定・分析方法に習熟しておき、臨地での測定、分析が速やかに出来るようにする。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響を受けた計画の見直しに伴い、既存の機器の活用およびリース機器での測定を考慮し、当該年度に必要な機器の絞り込みを行ったため。 次年度以降、測定可能かつリース機器での測定が必要なスケジュールが明らかになった時点で当該予算を勘案の上、支出を行う。
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