2023 Fiscal Year Research-status Report
Verification of the effectiveness of self-pulse palpation education at the discharge for the preventing aggravation of patients with ischemic stroke.
Project/Area Number |
20K19079
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Research Institution | Ube Frontier University |
Principal Investigator |
福岡 泰子 宇部フロンティア大学, 看護学部, 教授 (60410205)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 脳梗塞 / 自己検脈 / 指導 / 実態調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、まず、脳梗塞患者への退院時における自己検脈を含む自己管理の実態を①病院を対象に脳梗塞患者へ指導状況と、②患者の実施状況の調査を行い、③脳梗塞患者への看護師の自己検脈の指導で、患者自らの検脈によって、異常時受診し脳卒中再発や心血管疾患の早期発見につながるか否か、を検証する3段階の研究を予定していた。 2021年度に調査の結果から、脳梗塞の患者へ退院時にセルフモニタリング指導を行っていない施設が6割超しており、その理由として指導できる人材の確保や教育が十分でないことが上がった。また脳梗塞の患者に対して自己検脈の指導を行っている施設は10.0%に過ぎなかったことを報告した。そのため、施設を対象に指導ができる人の教育を視野に入れた自己検脈を含むセルフモニタリング指導の介入研究を進めるように計画変更する必要性が生じた。 新たな計画としては、脳梗塞患者へ退院指導を行っていない施設の看護師を対象に脳梗塞患者への自己検脈を含んだ退院指導の講習を受けてもらい、①看護師の患者指導における知識や自信、実施を測ると同時に、②患者のセルフモニタリングの実施状況や患者自らの検脈によって、異常時受診し脳卒中再発や心血管疾患の早期発見につながるか否か、に関する看護師と患者を対象として縦断的調査を行う予定としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
対象施設からの聞き取り調査と同時に介入研究の受け入れについてお願いをしていく予定であった。しかし、新型コロナ感染症の影響や施設によっては十分な症例数が確保できないことから、介入研究の受け入れについては施設からの許可を頂けていない状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
看護師を対象に脳梗塞患者への自己検脈を含んだ退院指導の教育については、以前に行った「保健指導の導入による脳卒中の再発予防効果」で得た知見やガイドラインを基に内容の検討を進め、研究協力施設のニーズを聞き取り、介入研究の実施に向けて進めて行く。
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Causes of Carryover |
研究協力施設については、新型コロナの感染対策も緩和に進んでいることから、研究協力について感染症対策で断られることはなかった。しかし、対象者が確保できないことが理由とされたため、研究協力施設については今後も交渉を進めて行く予定である。 今後は自己検脈を含むセルフモニタリング指導と看護師への教育についての介入研究を実施する。そのため、看護師への教育を行った時点から調査を行い、加えて時系列に追跡調査を行うため、質問紙や調査用紙の印刷や患者への調査のために郵送にかかる費用、患者への調査に協力いただける病院との打合せの際に生じる旅費などが生じる。
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