2020 Fiscal Year Research-status Report
男性HIV感染者の脂質管理に関する生活習慣病改善教育プログラムの開発
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20K19097
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
青盛 真紀 横浜市立大学, 医学部, 助教 (60805571)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | HIV / 脂質管理 / プログラム開発 / 生活習慣病 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、男性HIV感染者の脂質管理における生活習慣改善支援プログラムを作成した。プログラムは、予備研究「男性HIV感染者の脂質管理に関する生活の工夫」の分析結果と国内外で報告された生活習慣病支援に関する先行研究のレビューに基づき作成した。具体的には、特定健診・特定保健指導(厚生労働省, 2015)に準拠した食事・運動指導プログラムであり、個別指導とスマートフォンアプリを用いた支援を組み合わせて実施する。個別指導は、3か月毎の外来通院時、計3回(初回介入時、介入後3か月、介入後6か月)医師の診察後に看護師が対面で指導を行う。初回は脂質異常に関する知識の提供と、成果目標・行動目標の設定、行動計画の立案を行う。介入後3か月と6か月では、行動変容の確認と行動目標の再設定、行動計画の修正を行う。スマートフォンアプリを用いた指導では、動機付けの維持・向上を目的とし、介入後6か月まで使用してもらう。対象者には、初回介入後3か月までは1週間毎に1回、介入後3か月から6か月までは2週間に1回の頻度でアプリのコメント機能を用いて対象者と連絡を取り、支持的にフィードバックする。 以上のプログラムの有効性を探索的に検討することを目的に、介入研究(脂質異常症の男性HIV感染者に対する食事・運動指導プログラムの効果:並行群間ランダム化比較試験)を計画し、研究実施施設の倫理審査において承認が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は、予備研究「男性HIV感染者の脂質管理に関する生活の工夫」の分析結果と国内外で報告された生活習慣病支援に関する先行研究のレビューに基づき支援プログラムを作成した。支援プログラムの有効性を探索的に検討することを目的とした並行群間ランダム化比較試験を計画し、倫理審査の承認が得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度は介入研究を実施する。この支援プログラムは6か月間にわたり実施し、介入後6か月から12か月は観察期間としている。介入者として研究協力施設の看護師4名に協力頂くため、介入の質を担保することを目的に研修を複数回計画する。研究協力施設と連携をとり、介入研究が滞りなく行えるよう調整を図っていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症の影響により、研究者間での現地ミーティングや学会参加、人件費が余剰となった。
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Research Products
(1 results)