2021 Fiscal Year Research-status Report
男性HIV感染者の脂質管理に関する生活習慣病改善教育プログラムの開発
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20K19097
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
青盛 真紀 横浜市立大学, 医学部, 助教 (60805571)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | HIV / 脂質管理 / プログラム開発 / 生活習慣病 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、脂質異常症の男性HIV感染者を対象に食事・運動指導プログラムを用いて調査を行った。本研究は、単施設における無作為化比較試験であり、横浜市立大学附属病院のHIV外来に通院中で20歳以上65歳未満の脂質異常症を認める男性患者を対象とした。研究対象者は、120mg/dlをカットオフとしたLDLコレステロール値とインテグラーゼ阻害薬服用の有無を調整因子とした層別ランダム化を用いて各群に割り付けた。主要評価項目は、介入後6か月時点のLDLコレステロール値ベースラインからの変化量である。介入群は、看護師が特定保健指導に準拠した食事・運動指導プログラムを実施し、対照群は看護師が指導を行わないこととした。R3年5月から対象者への研究説明を開始し、現時点(2022/3/31)で、研究対象者は51名(介入群23名、対照群21名)である。介入群では途中4名が脱落したが、対照群での脱落者は認めていない。介入後3か月時点におけるLDLコレステロール値ベースラインからの変化量では、各群に有意差を認めなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
脂質異常の男性HIV感染者を対象とした食事・運動指導プログラムの有効性を評価するため、現在並行群間ランダム化比較試験を実施中である。R4年7月には主要評価項目のデータが取得できる予定。
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Strategy for Future Research Activity |
R4年度は、介入後6か月時点の主要評価項目について分析を行い結果をまとめる。また、学会発表及び論文投稿を行う予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症の影響により、研究者間でのミーティングや学会参加、人件費が余剰となった。
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