2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of disaster dispatch readiness programs for hospital registered nurses in Japan
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20K19206
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
前田 隆代 神戸大学, 保健学研究科, 保健学研究員 (60848456)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 災害派遣 / 派遣準備 / 災害看護 / 病院看護師 / プログラム開発 / PTSD / デルファイ調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では国内災害拠点病院の災害派遣準備の実態を調査し、申請者が開発した災害派遣準備指標(Japanese Disaster Nursing Readiness Evaluation Index:JDNREI)を活用した災害派遣準備プログラムを開発し、看護管理者の派遣準備を向上させ、看護師個人の災害対応能力向上に寄与することを目的とし、本年度は、災害派遣準備プログラムに関する文献レビューとインタビュー調査(リモート)を行った。文献の検索にはpub-med、medline、google scholar、医学中央雑誌やCiNiiを使用し「災害派遣」、「派遣準備」、「災害看護」、「派遣看護師」、「メンタルヘルス」などをインデックスとして過去5年間の原著論文を検索し、現在分析中である。尚、災害派遣準備のためのプログラムに関する原書論文は海外ジャーナルに多く掲載されている。また、各病院における派遣準備の実態を明らかにすることを目的とし、南海トラフ地震防災対策推進地域から抽出した災害拠点病院の看護部長等を対象としたリモートによるインタビュー調査を実施した。2020年度は6名の協力を得てインタビューを行った。この間COVID-19の感染拡大対応で調整に時間を要した。現在は1名の協力者とのインタビュー時期を調整中である。第26回日本災害医学会総会・学術集会において東北地方の病院が全国の病院から参加者を募り積極的に災害対処訓練等を実施している現状を把握することができた。このことを踏まえ、2021年度は東北地方にも範囲を広げ、更なるインタビュー調査への協力を依頼する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
020年度にはインタビュー調査を実施し、デルファイ調査の質問紙を作成する予定であったが、新型コロナウィルス感染患者対応のため、協力対応が非常に困難であった。この間、文献レビューの結果、インタビュー調査の結果の分析を進めているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルス感染拡大の終息の見通しが立っていない現状であるため、インタビュー調査に応じて頂くことは難しいと思われる。COVID-19感染拡大の状況を踏まえつつ、対象を東日本大震災の被災地を含む東北地方に広げ、引き続き調査協力依頼を行い、インタビュー調査を実施する。最低10名のインタビュー結果がそろった段階で、文献レビューの結果を追加し、デルファイ調査の質問紙を作成する予定である。 デルファイ調査用紙が完成したら、所属大学の倫理審査を受ける予定である。
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Causes of Carryover |
2020年度は予定していた海外における研究指導受けをリモートにし、さらに国内外の学術集会参加についてもWeb開催であったため、旅費の予定額を執行できなかった。 2021年度に継続してインタビュー調査を予実施する。 また、国内外の情報収集については国内学術集会への参加を通じて行う予定である。テキサス大学サンアントニオ校におけるYoung-McCaughan, Stacey教授とは2020年同様オンラインでディスカッションを行っていきたい。また、インタビュー調査において予定の協力が得られたら、その成果は、国内外における学術集会での成果発表を計画しており、その旅費および参加費に充てる。
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