2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of disaster dispatch readiness programs for hospital registered nurses in Japan
Project/Area Number |
20K19206
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
前田 隆代 神戸大学, 保健学研究科, 保健学研究員 (60848456)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 災害派遣 / 派遣準備 / 災害看護 / 病院看護師 / プログラム開発 / PTSD予防 / デルファイ法調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では国内災害拠点病院の災害派遣準備の実態を調査し、申請者が開発した災害派遣準備指標を活用した災害派遣準備プログラムを開発し、看護管理者の派遣準備を向上させ、看護師個人の災害対応能力向上に寄与することを目的とし、本年度は、#1デルファイ法調査結果の分析、#2デルファイ法調査実施施及び分析、#3デルファイ法調査を実施した。#1デルファイ調査に協力した163名の看護部長および看護部長の推薦する看護師を対象に災害派遣遣準備プログラムに必要な内容に関する自記式質問紙調査の中の9カテゴリー63項目についてカテゴリー毎に自由記述を求め、テキストデータを分析の対象とした。自由記述の分析に当たってはKHCoder3を使用した。記述を形態素に分解した後,階層的クラスター分析とコレスポンデンス分析を併用してニーズの分類・要約を試みた。その結果、階層的クラスター分析からは,①BCPとアクションカードの改定、②スタッフへの情報共有、③教育の重要性、④報告会の開催、⑤経験を共有する機会、⑥ストレスの評価の6つのニーズが抽出された。次にコレスポンデンス分析により、①報告会の開催、②アクションカードおよびBCPの改定、③マニュアルの整備、④情報共有の機会、⑤評価、⑥現地の状況の伝達の7群が特徴として抽出された。この結果を派遣準備プログラムの内容に反映させ、#2デルファイ法調査のための質問紙を作成した。#2デルファイ法調査は177名の協力者に実施した。その結果、145名の回答を得た(回収率81.9%)。この結果をもとに#3デルファイ法調査用紙を修正し、177名に質問紙を送付した。その結果120名の回答を得た(回収率67.8%)。現在、#3デルファイ法調査の結果を分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍でもあり、#2デルファイ調査及び#3デルファイ調査の実施に際しては、返送期限を予定より延長し、返送期限が過ぎた段階でリマインダーのはがきを送付した。コロナ感染者の受け入れを実施している病院が大半だったため、研究協力者には困難な中での回答作業であったと推察する。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は第3回目のデルファイ調査結果を分析し、派遣準備プログラム試案を完成させ、試行する予定である。試行に際しては、協力者の抽出は慎重に行い、細部の調整を綿密に実施する。また、デルファイ法調査結果は学術集会で成果発表を実施する予定である。テキサス州立大学の共同研究者とは引き続き、オンラインで指導受けする。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で研究の進度が遅れたため、研究期間を1年延長した。最終年度として、2023年度は作成した派遣準備プログラム試案の試行を行う予定である。
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Remarks |
Japanese Disaster Nursing Readiness Evaluation Index (JDNREI)が Tue, 21 Mar 2023 13:38:32 GMTにSigma Repositoryに掲載された。
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Research Products
(1 results)