2022 Fiscal Year Research-status Report
妊婦の防災意識を高める母子健康手帳アプリケーション開発
Project/Area Number |
20K19268
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
須田 智美 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (30866447)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 災害 / 防災 / アプリケーション / 妊婦 / 母子健康手帳 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、災害対応母子健康手帳アプリケーションの開発と、アプリケーションを使用した防災意識の啓発を行うことである。日本では電子母子健康手帳が徐々に普及してきているが、電子母子健康手帳の有用性に関する報告は少ない。電子母子健康手帳には、健康診査のデータ管理、妊婦の体重や児の成長曲線の自動グラフ化、児の成長を写真・動画で管理、予防接種の自動スケジューリング、受け忘れ防止アラート機能、動画の教育媒体、多言語での対応、紛失時のデータ復元など、紙媒体とは異なるメリットもある。今後は、現存するICTの可能性から、電子カルテとの連携での遠隔医療、各機関とのデータ共有などさらなる機能が望まれる。さらに、災害時にも継続ケアに活用できる機能の追加が可能と推測される。紙媒体の母子健康手帳と併用しても使用できるか、対象のニーズを明らかにすることは、今後の母子健康手帳アプリケーションの開発や普及に役立つと考える。 今年度は、日本の自治体でも導入されてきている母子健康手帳アプリケーションに関して、アプリ会社2社へのヒアリングを行い、研究協力依頼を行った。母子健康手帳アプリケーションは利用者と自治体や医療機関とを繋ぐ役割がある。今後も普及が望まれる母子健康手帳アプリケーションに関して、アプリの評価を行う研究を計画している。今後は研究を進め、災害時や防災にも活用できる母子健康手帳アプリケーションの開発を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
アプリケーションの開発前の事前調査の進捗状況が予定よりやや遅れており、実際の開発までには至っていない。しかし、アプリ会社へのヒアリングや協力体制の構築を行い、開発に備えて進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
既存の母子健康手帳アプリの検証を行い、母子健康手帳アプリケーションの開発を行う。
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Causes of Carryover |
最終年度にアプリケーションを開発を行うため、次年度その分の予算が必要である。
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