2020 Fiscal Year Research-status Report
多変量モデルにおける変数選択問題の応用とデータへの適用
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20K19761
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Research Institution | Seikei University |
Principal Investigator |
榎本 理恵 成蹊大学, 理工学部, 助教 (30711767)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 統計科学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では,多項式モデルに限定せずに正準形に対する情報量規準量の構成および一致性についての議論を行った.説明変数の選択方法として赤池の情報量規準(AIC規準)が広く知られており,真のモデルを含む多項式モデルを導き出す方法として伝統的にそして多分野において使用されている.成長曲線モデルは平均に構造を仮定したGMANOVAとして知られており,研究代表者は高次元データのもとや説明変数と標本数が十分大きい状況下での規準量の特性や一致性について議論を行ってきた.更に,共分散構造を仮定したもとでの規準量の導出や,共分散構造に対する尤度比検定統計量の導出も行っている.高次元データに対する議論は次元数よりも標本数が少ない状況下での議論を行っているが,共分散構造を仮定することでより広い漸近枠組みでの議論を行うことを念頭に研究を進めている.コロナの蔓延により延期されていた数学会での特別講演を3月に行うことができ,現研究内容の発表および他研究者との意見交換を行う場を設けることが可能となった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予定していた学会活動の参加や国内外の研究者との打ち合わせがコロナの影響で延期となり,十分な議論が行えなかったことが影響している.共分散構造を仮定した場合の規準量の一致性については学術論文としてまとめ,雑誌に投稿することを予定している.
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Strategy for Future Research Activity |
今後一年も国内外での直接的な打ち合わせは難しいと考えられるので,メールやオンラインでの打ち合わせを行いながら当該研究を進めていく予定である.また,現在一区切りがついている研究内容に関しては学術論文として仕上げ,学術雑誌への投稿を予定している.その発展的な研究については今後も継続していく.
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Causes of Carryover |
(参加可能な)学会の参加や研究結果を論文にまとめた際の校正での使用を考えている.また,高次元データの下での数値実験では処理精度の良い機器が必要になるため,その機器購入などを考えている.
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Research Products
(1 results)