2021 Fiscal Year Research-status Report
Making digital archives for small languages of Palau islands
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20K20060
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
紺屋 あかり 明治学院大学, 国際学部, 講師 (90757593)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | オーラリティ / 少数言語 / パラオ / アーカイブ / 翻訳 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度も、コロナ感染拡大の状況に伴い、予定されていたフィールドワーク実施計画を実施できなかった。そのため、年間の調査計画を大幅に変更した。今年度も昨年同様、これまでの調査で取得していたデータの翻訳作業、オンラインを通じたインタビュー調査、文献調査の3点に重点を置き、研究をすすめた。 分析した内容は、2007年から2008年、及び、2011年~2012年、2017年, 2019年に実施した口頭伝承の採集データのうちから、詠唱の歌詞300種の翻訳・パラオ語 正表記(ハワイ大学出版のパラオ語英語辞典の記述法に依拠して、スペルを正書)をすすめた。さらに、歌詞中の古典パラオ語を抽出し、リスト化した。現存するパラオ語時点には記載のないものが多く、現在では日常的な使用頻度も低いため、長期間に渡る聞き取り調査を要したが、オンラインやメール等を使用して、古典パラオ語の読解作業をすすめた。また、昨年度に引き続き、アーカイブ化に向けたプラットフォームの一元化を図った。 上記の作業と並行して、国際学会に参加し(Va Moana: Space and Relationality in Pacific Thought and Identity 2021年11月4日オンライン参加, 口頭発表/ Greenland-Denmark 1721-2021 conference 2021年6月11日 AALBORG UNIVERSITYオンライン参加, 口頭発表), パラオ創成神話などに関する口頭発表した。また、同上発表内容に関する英語論文(2022年6月掲載予定)を執筆した。さらに、国内学会誌への論文投稿(現在査読中)、オセアニア関連著書(2023年度出版予定, 共著)の原稿執筆を進めた。そのほか、パラオの詠唱に関するコラムを執筆した(『地球の音楽』 山口裕之, 橋本雄一(編) (担当:分担執筆, 範囲:ミクロネシア「身体を楽器にする」東京外国語大学出版会 2022年4月 (ISBN: 9784904575970))。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度もコロナ禍の影響により、計画していたフィールドワーク調査を行うことができなかった。そのため、聞き取り調査に基づくデータ収集が進まず、その点において、研究計画の若干の遅れが生じた。しかし、インターネット上のインタビュー調査の実施や、メールでのやり取りなどを通して、国内からの情報収集等をおこなった。その結果、口頭伝承の採集や翻訳作業が進められた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、コロナ禍の状況を鑑みながら、これまで実施できていなかったフィールドワークの実施を計画している。現地での聞き取り調査に基づいて。データを蓄積すること、そして、カウンタパート先であるベラウ国立博物館と連携・協議しながら、より広く活用されるデータベースの構築を目指す。
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Causes of Carryover |
当初予定していたフィールドワークが実施できなかったため。
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[Book] 地球の音楽2022
Author(s)
山口裕之, 橋本雄一(編)
Total Pages
291
Publisher
東京外国語大学出版会
ISBN
9784904575970