2022 Fiscal Year Research-status Report
Making digital archives for small languages of Palau islands
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20K20060
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
紺屋 あかり 明治学院大学, 国際学部, 講師 (90757593)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | オーラリティ / 少数言語 / パラオ / デジタルアーカイブ / 翻訳 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、コロナ感染拡大の状況に伴い、予定されていたフィールドワーク実施計画を実施できなかった。そのため、年間の調査計画を大幅に変更した。昨年同様、これまでの調査で取得していたデータの翻訳作業、オンラインを通じたインタビュー調査、文献調査の3点に重点を置き、研究をすすめた。今年度は新たに、インターネットを介した聞き取り調査を定期的に実施した。また、昨年度に引き続き、アーカイブ化に向けたプラットフォームの一元化を図った。 今年度は、主に、創設神話の翻訳を通して、古典パラオ語のリスト化、翻訳を行なった。また、近年の英語話者の増加に伴い、識字法がどのように変化しているのかについて、聞き取り調査を行った。上記の研究成果に関連して、論文を発表した。 Akari KONYA 2022 Four Stones: TheCOncept of Space and Time in Palauan Mythology. Language and Linguistics in Oceania, 14: 22-42.上記の研究成果に関連して、下記の書籍にコラムを執筆した。石森大知, 黒崎岳大 2023 『ようこそオセアニア世界へ』昭和堂. (コラム:「口頭伝承:言葉を食べる?」).
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度もコロナ禍の影響により、計画していたフィールドワーク調査を行うことができなかった。そのため、聞き取り調査に基づくデータ収集が進まず、その点 において、研究計画の若干の遅れが生じた。しかし、インターネット上のインタビュー調査の実施や、メールでのやり取りなどを通して、国内からの情報収集等 をおこなった。その結果、口頭伝承の採集や翻訳作業が進められた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、コロナ禍の状況を鑑みながら、これまで実施できていなかったフィールドワークの実施を計画している。現地での聞き取り調査に基づいて。データを 蓄積すること、そして、カウンタパート先であるベラウ国立博物館と連携・協議しながら、より広く活用されるデータベースの構築を目指す。
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Causes of Carryover |
長期フィールドワークの中止に伴う。
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