2023 Fiscal Year Annual Research Report
Making digital archives for small languages of Palau islands
Project/Area Number |
20K20060
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
紺屋 あかり 明治学院大学, 国際学部, 講師 (90757593)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | オーラリティ / 少数言語 / デジタルアーカイブ / パラオ語 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、グローバリゼーションの状況下において次世代継承が危惧されているオセアニア少数言語のパラオ語(話者人口2万人)を対象として、言語継承・教育のためのデジタル・コンテンツを作成する実証的地域研究である。ここでいうデジタル・コンテンツとは、①村落歴史うた(詠唱/チャント)の映像資料、②①の歌詞に含まれる古典パラオ語の辞書ツールを指す。また、本研究では、科学的分析(コンピューティング, Praat:音声解析)を活用した、オセアニア無形文化の持続的発展に向けた具体的方法論の構築を目指した。従来のような文字保存という限定されたアプローチだけでなく、デジタル・コンテンツを活用した継承の方法論を新たに構築する。さらに、外来言語との接触状況だけでなく、希少・少数言語理解の深化を目指した。 おもな研究実績は次の3点である。①科学的分析手法の採用:無形文化は、従来テクストとして一元的に記録されることが多かった。本研究では、アニメーションやコンピューティングなどの科学的技術を活用して、より立体的に記録・解析する。音声や音節などといった身体技法をも含めた次世代継承ツールの作成することで、従来の文書化では継承し得なかった言語情報にも対応させる。また、Praat(音声解析)を用いた古典パラオ単語の定量化を測った。②研究成果の公表:創世神話に関する言語人類学研究の成果論文を発表した。③研究成果の「見える化」:アーカイブ映像やデジタル・ツールとして「見える化」し、研究の意義を国内外に広く公表するための準備を行なった。
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