2021 Fiscal Year Research-status Report
3次元心エコー図を用いた奇異性低圧較差重症大動脈弁狭窄症における自然歴の解明
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20K20236
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
鍋嶋 洋裕 産業医科大学, 医学部, 非常勤医師 (10867518)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 3次元心エコー法 |
Outline of Annual Research Achievements |
3次元心エコーを受けた、大動脈弁狭窄症患者のデータベースを作成し、画像データの収集を行った。併せて、患者基本情報を電子カルテにて収集した。それらのデータは、連結可能匿名化を行い、対応表は、本学の鍵のかかる保管庫に保管した。匿名化された画像データは、外付けハードディスクに一括して保存した。画像解析用Windows PCに、画像解析ソフトウェア(4DLV analysis及び4DRV analysis、TomTec社)をインストールし、画像解析用PC上に先の匿名化処置済み画像データをインポートした。その中から、繰り返し3次元心エコー検査を受けている検査を抽出し、画像解析を開始している。画像解析時には、2次元心エコー法及びドプラー法による左室駆出率、左房容積、一回拍出量、左室拡張能パラメータ、右室面積変化率、三尖弁逆流圧較差、推定右房圧、左室大動脈平均圧較差に加え、3次元心エコー法による左室駆出率、左室長軸方向ストレイン、右室駆出率、一回拍出量、大動脈弁口面積を求めている。求められた解析結果は、匿名化された研究データベースに逐一入力している。画像解析が終わっていないため、現時点では研究結果はまだ得られていないが、現在行っている画像解析作業が、研究結果に直結する最も重要な部分であるため、慎重を期しながら画像解析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
画像収集、画像の匿名化などに想定したより時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き画像解析を行い、本年度中に統計解析まで行うことを目標としている。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症にて、学会旅費を要する場面がなかったこと、統計解析に至っておらず、統計解析に必要な物品類の購入に至っていないことなどから、次年度使用額が生じた。本年度は、統計解析用物品や、学会発表などで研究費を使用する予定である。
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