Encourage children to be wise mothers and fathers in the near future: Challenge for solving child malnutrition

2019 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 18H05315
• Allocation Type: Single-year Grants
• Research Institution: University of Yamanashi
• Principal Investigator: 宮本 和子 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (60295764)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 平山 訓子 山梨大学, 大学院総合研究部, 特任助教 (10822710) ; 望月 和樹 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (80423838) ; 針谷 夏代 山梨学院大学, 健康栄養学部, 准教授 (80732784)
• Project Period (FY): 2018-06-29 – 2022-03-31
• Keywords: 子どもの低栄養 / 学校保健 / 住民ボランティア / 栄養教育 / 食育 / カンボジア

Outline of Annual Research Achievements

１．カンボジア
１）基礎調査：[1] 児童・生徒の健康基礎調査を計画通り継続実施した。子どもたちが自分で成長曲線を記録できるよう指導した、[2] 栄養調査用紙開発中。カンボジアの子どもとその保護者が理解できるよう、絵を用いた試案を作成；２）栄養成分分析：カンボジア伝統食、典型的食事例をカンボジアにて調理、保管して日本にて分析を行った；３）学校・地域でのボランティア活動：［1］子供ボランティア活動の推進：身体計測を他の生徒に指導した、校庭で家庭菜園づくりを教員と共に行った。計測には多くの生徒が参加、計測結果の読取りではグラフを中学生も読み取り困難であり、自分の年齢を正しく計算するのも時間がかかったり、正しくできないことが分かった。基礎教育の脆弱さがあることから、学校教育との連携を模索する必要がある。［2］村での保護者への働きかけとして栄養普及活動：地域ボランティア農民による栄養普及のための農業技術トレーニングを実施した。[3]小遣い帳記録の導入と継続を働きかけ、継続できる生徒は10％程度である。
４）教材開発：グロースモニタリングから作成した成長曲線を教材として利用できるよう検討を行った。
２．日本：対象校：甲府市内の小学校2校
１）1校ではオンライン交流会を2回実施した。栄養や食事の話をする以前に、それぞれの生活理解が必要という結論となり、学校生活や遊びについての情報交換をおこなった。交流ゲーム大会を企画したが、COVID-19流行の影響で日本の学校が閉鎖となり中止した。２）1校では学校のプログラムに合わせた食育活動等を実施した。
３．繰り越しによる活動（2020年度上半期に実施）：１）栄養改善のための村での農業技術普及活動実施した。２）COVID-19流行への衛生教育と手洗い実習のニーズがあり、対応した。

Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

計画内容は、学校教員、子どもボランティア、地域住民ボランティアと検討しつつ、現実にあった修正を行いながら目的達成を目指した活動が行えている。日本の子どもたちとカンボジアの子どもたちの交流は、食育以前の相互理解活動が深化し、良い交流を生んでいる。繰越分の活動は予定通り実施された。更に、対象地域で活動を実施する上で必要なCOVID-19予防対策についてのニーズに応えた衛生教育活動を追加した。
懸念事項としては、COVID-19流行の拡大があった場合に様々な制限が発生する可能性がある。

Strategy for Future Research Activity

１．2020年度計画については、COVID-19流行状況を総合的に判断しながら可能な調査活動を継続する。
・カンボジアの現状とカンボジア政府の対応について情報収取しつつ、対象地域の地方行政の指導と理解の下で、可能な現地活動を継続する。
・オンラインを活用して実施可能な調査活動を実施する。
・日本人研究者の渡航が必要な研究内容については、状況を総合的に判断した上で決定する。
２．2020年度のへの繰り越し分については予定通り実施できたため特に追加計画はない。