2019 Fiscal Year Annual Research Report
超越的高収量・高水生産性水稲ヒコバエ栽培法のメカニズムと環境負荷低減効果の解明
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19H05541
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Japan International Research Center for Agricultural Sciences |
Principal Investigator |
白木 秀太郎 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 農村開発領域, 主任研究員 (90837501)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岡 和純 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 企画連携部, 再雇用職員 (70463883)
溝口 勝 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00181917)
木村 匡臣 近畿大学, 農学部, 講師 (80725664)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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Keywords | 水稲再生栽培 / 水生産性 / 環境負荷低減 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、熱帯多年生イネ栽培の高収量メカニズムの解明および環境保全面の評価のため、以下を実施した。 (1)ミャンマー国ネピドー特別市ザヤテリ郡イエジン地区において、共同研究機関である農業畜産灌漑省農業研究局と熱帯多年生イネ栽培試験にかかる試験圃場の選定、試験設計を行い、母稲を移植・播種し、栽培試験を開始した。栽培試験は、母稲の植栽方法(移植密度・本数、直播・移植)の違い、また、刈取り方法(刈取り時期、刈取り高さと回数)の違いが再生イネの収量やイネ再生能に及ぼす影響を明らかにすることを目的としている。 (2)ミャンマー実験対象水田においてイネ生育環境のモニタリングを次年度から実施するために、日本国内において観測システムの構築、データ取得手法を整理した。 (3)熱帯多年生イネ栽培法を適用することによる環境負荷低減効果を評価するため、農業研究局と研究設計を行い、実験対象水田区画および灌漑水からの採水および水田水位の観測を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
一部コンバインハーベスターによる省力的な再生イネ栽培法を開発することを目的とした栽培試験の遅れが懸念されていたが、関係者の努力により全体的に概ね計画通りの進捗が図られた。
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Strategy for Future Research Activity |
一部遅れが懸念されていた栽培試験は関係者の努力により遅れを取り戻し、また、熱帯多年生イネ栽培法は、年間、複数回の再生イネ栽培を繰り返すことが可能であるため、今後の研究推進への影響はない。引き続き、共同研究機関の農業研究局と連携を図りながら研究を推進する。
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Research Products
(2 results)