2021 Fiscal Year Research-status Report
自然言語処理技術を用いた日英仏議会テキスト解析による国会の特質・変則性の解明
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20K20509
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
野中 尚人 学習院大学, 法学部, 教授 (90264697)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保山 哲二 学習院大学, 付置研究所, 教授 (80302660)
狩野 芳伸 静岡大学, 情報学部, 准教授 (20506729)
三輪 洋文 学習院大学, 法学部, 准教授 (20780258)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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Keywords | 自然言語処理 / 議会テキスト / 議会討論 / 国会 / Bert / 画像処理 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ感染症の影響が続いたため、対面での研究会合や学会等への出席などは出来なかったが、Zoomを用いた研究会合は定期的に行った。5月、7月、10月、12月、2月の5回である。それぞれの研究会合では、単に推進しているメンバーが進捗状況を報告するだけではなく、緊密な意見交換と改善のための検討を進めてきた。基本的に、4つほどのテーマについて検討を進めているが、それぞれ、進捗状況には若干の相違がある。 国会の議事録をデータとして用いて進めている作業の1つとして、質疑の内容が与党議員によって行われたものか、あるいは野党議員によって行われたものかを判定し、それを用いて国会での討議の特質を明らかにする作業がある。これについては、すでにかなり進展しており、追加のデータ取得もほぼ終わったため、論文を執筆する段階に近づいている。 また、国会審議の画像データの取得もかなりの進展が見られるが、データの容量が極めて大きいことと、この2年余りはマスクの着用状態が続いているため、それに関する扱いを検討することも必要になっている。Bertを用いた研究も進展している。衆議院の過去の審議録のテキストに対してSentence Bertを用いて分析を行うことで、国会での政府のアジェンダ・セッティングに関するペーパーの執筆に向けて準備が進んでいる。 また、SNS、特にTwitterの情報を用いた新たな指標作成にも取り組んでいるが、これについては今後の一層の検討と作業が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究の進捗状況としては、概ね予定通りである。 基礎的なデータ取得と作成についてはかなり進展してきた。これに基づいて分析の進んだものについては、2022年度中にはペーパーの作成がされ、査読付きのジャーナルへの投稿を予定している。 SNSデータを用いた大規模な解析については、今後精力的に取り組む。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は概ね順調に進んでいるので、これを継続していく。進捗状況には若干の相違がある。これについて、メンバーの間での意見交換や意思疎通をより緊密にしながら相乗効果がうまく引き出せるように取り組んでいく。 SNS、特にTwitterの情報を用いた新たな指標作成に相当な時間と労力を投入する予定である。 また、今後は英文の査読ジャーナルへの投稿を行うので、その点での様々な対応にも相当に時間と労力を割く必要が生じると思われる。
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Causes of Carryover |
理由は2つである。 1つは、コロナの影響で予定していた海外研究会への出席が実行できなかったことである。2022年度からは特に積極的にこれにも取り組むことが出来ると想定している。 2つ目の理由は、SNS-Twitterなどを活用した大規模指標の作成に向けた作業を今後進める予定であり、その分がこの使用状況の大きな部分を占める。 2022年度は、これらを使用した研究の進捗が可能である。
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