2021 Fiscal Year Research-status Report
多死社会到来に備えた大都市圏のビル型納骨堂建設プロセスの見直し
Project/Area Number |
20K20795
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
木多 彩子 摂南大学, 理工学部, 教授 (90330357)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 匡 関西学院大学, 建築学部, 准教授 (40335378)
辻井 麻衣子 西日本工業大学, デザイン学部, 准教授 (40894100)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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Keywords | ビル型納骨堂 / 大都市圏 / ゼネコン / 建築家 / 寺院関係者 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究実施計画書における研究全体の実施計画A~Cの中で、2021年度は当初の予定に従い研究Cを実施するとともに、2020年度に着手した研究AとBのフォローアップを行った。 【調査C】ビル型納骨堂設計者および事業者への聞き取り調査は2021年7月に東京と名古屋で都市納骨堂設計実績のある建築家に、同8月に東京と韓国に都市型納骨堂を数多く設計している建築家にヒアリングを行い同時に現地見学と事業者へのヒアリングを行った。また大手ゼネコン設計部からは書面により回答を得た。利用検討者へのニーズ調査は、調査対象者との関係づくりが難航したが、その代替して寺院経営者ならびにビル型納骨堂のロジスティックスを担う主企業(豊田織機)の担当者へのヒアリングを実施し実情の把握と課題を探った。【調査B】納骨堂建設に必要な法制度の把握や市および特別区ごとの条例の整理については、納骨堂の確認申請経験者へのヒアリング調査を行い関連する法令資料を収集した。 【調査A】研究成果を学会で発表し、議論から今後の考察に対して示唆を得た。 本研究で、研究期間内に明らかにしようとする2点のうちの1点「ビル型納骨堂の事業者や設計者は周辺環境との関係づくりをいかに考慮しているのか」について、2022年度までの成果から、建物のデザイン性を大切にし、檀家だけでなく近隣住民の居場所づくりを重視していることが明らかになった。また、ビル型納骨堂の建設プロセスにはロジスティックスを担うメーカーや販売会社の関わりが少なくないことも明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究当初(2020年)からのコロナ禍で、当初の計画と若干の変更を余儀なくされた部分も含めて、概ね一部を代替することで順調に成果を得ている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は最終年度となるので、これまでの成果を積極的に学会などで発表し、そこでの議論を踏まえて示唆を得て、研究成果のとりまとめ、および今後の発展的な展開につなげていきたい。
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Causes of Carryover |
2021年度は学会や研究会がコロナ禍でオンライン開催となったため、旅費を多くが不要となったため。2022年度も引き続きオンライン開催が想定されるので、本研究の最終年度でありオンライン化を前提とした上での、ディスプレイの充実など効果的な研究成果の発表手段確保に研究費を活用していきたい。
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Research Products
(1 results)