2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a system to train special education teachers as the core of inclusive schools
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20K20805
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
米田 宏樹 筑波大学, 人間系, 准教授 (50292462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野呂 文行 筑波大学, 人間系, 教授 (30272149)
岡崎 慎治 筑波大学, 人間系, 准教授 (40334023)
三盃 亜美 筑波大学, 人間系, 助教 (60730281)
熊谷 恵子 筑波大学, 人間系, 教授 (10272147)
宮本 昌子 筑波大学, 人間系, 教授 (70412327)
柘植 雅義 筑波大学, 人間系, 教授 (20271497)
小島 道生 筑波大学, 人間系, 准教授 (50362827)
区 潔萍 関西外国語大学, 外国語学部, 助教 (80963123)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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Keywords | 特別支援教育担当教員研修システム / オンライン研修 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、A教育委員会の要請により各市町村から1名選出を必須として、小学校(義務教育学校前期課程を含む)21名、中学校(同上)14名、高校3名の計38名の教員を受講生として、①オンライン・オンデマンド講義研修と②「個別の指導計画」の作成・修正を主としたオンラインOJT事例検討の2つからなる研修を行った。なお、昨年度の受講生23名が、OJT事例検討で助言・コメントを提供するメンターとして参加した。 今年度は特に、事例検討において、『特別支援学校学習指導要領解説自立活動編』に示される「自立活動の指導計画作成の流れ図」事例について作成することで、児童生徒の指導課題とその指導・支援方法が具体的になり、自立活動の指導の時間に行うこと、各教科等の時間に配慮すること、在籍学級/交流学級の授業参加に活かされる児童生徒本人の力と提供されるべき配慮・支援の工夫が明確でき、他の受講生やメンターからの助言も得られやすくなることが明らかになった。個別の指導計画及び個別の教育支援計画の様式は市町村や学校ごとに必ずしも統一されていない現状であるが、自立活動の指導内容とその指導場面を整理することが、教科等にわたる指導計画の作成にも学級担任等と特別支援教育担当教員との連携にもつながる近道であることが確認された。 本研究全体を通して以下の点が示された。①講義研修後の疑問や解決したい課題は、講義での解消は難しく、教員自身の探索的課題解決が重要であること。②事例検討では「教員の相互支援機能」(事例と類似する指導経験の共有と指導・支援方法・教材の提案と共感的理解による担当教員のモチベーションの維持・高揚)と「大学教員等の専門的助言機能」(理論的な観点から児童生徒の成長への期待や今後想定される困難等を示し指導の見通しを与えること)の2つが重要であること。③特別支援教育担当者相互の情報共有の場があることが望ましいこと。
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Research Products
(3 results)