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2023 Fiscal Year Research-status Report

診断前支援段階における自閉スペクトラム症児の早期社会接続に関する介入手法の確立

Research Project

Project/Area Number 20K20844
Research InstitutionRikkyo University

Principal Investigator

大石 幸二  立教大学, 現代心理学部, 教授 (80302363)

Project Period (FY) 2020-07-30 – 2025-03-31
Keywords自閉スペクトラム症 / 多職種連携 / 診断閾下 / 行動コンサルテーション / 社会関係支援 / 随伴ペアリング / 診断前支援 / 早期社会接続
Outline of Annual Research Achievements

保育・教育・療育に従事する人材が主体的に診断前支援にあたることができるように、補助事業期間延長の承認を受けて、医療型施設において「就学児用受診申込・紹介票の改訂」を行った。また、自閉スペクトラム症児の早期社会接続に関する介入手法の社会実装の促進に向けて人材育成のための研究を続けた。ただし、新型コロナウイルス感染症が第5類感染症に移行したのは、令和5年5月8日のことであったため、この日を起点として、改めて、県またぎ移動を伴うフィールド調査を設計した。その結果、鹿児島県におけるフィールド調査は遅々して進まず、所期の成果を修めることが困難であった。
それでも、研究を加速するため、3名のRAを雇用して、データの分析補助と論文作成に関する機械的な作業に関する支援を受けた。その結果、自閉スペクトラム症児者の早期社会接続と人材育成に関して、書籍1冊(「行動障害の理解と支援」「応用行動分析技法の理解」「多職種連携とコンサルテーション」などを含む『障害福祉入門(仮)』[学苑社]を執筆・編集)を刊行する準備が整い、論文1編(「自閉スペクトラム症児における命題的心理化を促進するための言語的理由づけの検討」[日本人間関係学会]を公表すると共に、学会発表(自主シンポジウム)1件(「知的障害のある生徒の自立活動における心理的な安定に関する社会モデルの検討」[日本特殊教育学会])を行うことができた。
このように研究を加速をさせたが、新型コロナウイルス感染症対策の影響を受けて、行うことができなかった社会実装のためのフィールド調査は、なお未実施の部分が残されている。この点については、研究期間を再度延長して(令和6年3月15日承認済)、所期の目的を達成する必要がある。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

補助事業期間延長の承認を得て実施した、第4年次の研究においても、特に上半期までは、医療型の施設で新型コロナウイルス感染症対策の影響が残遺していた。そのために、鹿児島県におけるフィールド調査を進めることが困難であった。というのも、鹿児島県のフィールドの中心は医療型の施設(機関長が医師)であり、利用者(患者など)も遠隔診察を行っており、外部研究者がその場に参入することが不可能であったためである。
これらの状況を踏まえ、補助事業期間を再延長することにより、未実施のフィールド調査を進め、社会実装のためのデータ収集を本格的に推進する。その際、鹿児島県内のフィールドの拡大を目指す。令和5年5月8日より感染症第5類に移行したことで、フィールド拡大に向けた折衝を進めることができている。令和6年度まで研究期間を延長することにより、上記の目標は十分に達成が可能である。

Strategy for Future Research Activity

再延長期間後の第5年次(令和6年度)研究は、研究遂行の最終年度となる。これまでの研究実施により、鹿児島県こども総合療育センター、鹿児島県くらし保健福祉部、鹿児島県教育庁、鹿児島大学、南九州大学の関係者とのつながりを得ることができ、本格的な社会実装に向けた準備を整えることができた。
これまでにフィールドで収集したデータおよびフィールドでのアンションリサーチの基盤となる実験室研究のデータの分析を加速度的に進め、これらの論文化を行い、その成果を社会に発信する。

Causes of Carryover

本年度上半期までは、医療型の施設(施設長が医師である機関)は、県またぎ移動者の受け入れについては(ワクチン接種済で、少人数であっても)慎重な対応を続けていた。したがって、第4年次の研究においても、鹿児島県におけるフィールド調査は遅々として進めることが困難であった。
次年度の使用予定額は、776,634円となっている。フィールド調査を継続するために、旅費668,808円(鉄道:北越谷(東武線)-平川(指宿枕崎線)片道31,734円×往復×6回/宿泊:鹿児島市内1泊12,000円×4泊(鉄道移動約9時間)×6回)に充てる予定である。そして、残金107,826円は、消耗品費(データ保存媒体、記録用文具など)に充当する予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2024 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 自閉スペクトラム症児における命題的心理化を促進する ための言語的理由づけの検討2023

    • Author(s)
      和田恵、荻野梨紗子、大石幸二
    • Journal Title

      人間関係学研究

      Volume: 28 Pages: 23~31

    • DOI

      10.24501/jhr.28.1_23

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] 知的障害のある生徒の自立活動における心理的な安定に関する社会モデルの検討2023

    • Author(s)
      下山真衣・小林愛・堀知音・堂山亞希・大石幸二
    • Organizer
      日本特殊教育学会第61回大会自主シンポジウム(横浜国立大学;ハイブリット開催)
  • [Book] 障害福祉入門(仮)2024

    • Author(s)
      大石幸二編著
    • Total Pages
      150
    • Publisher
      学苑社

URL: 

Published: 2024-12-25  

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