2021 Fiscal Year Research-status Report
グリーンインフラを用いた雨水管理による都市の防災機能強化に関する研究
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20K21030
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
永瀬 彩子 千葉大学, 大学院国際学術研究院, 准教授 (80544535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ルプレヒト クリストフ 愛媛大学, 社会共創学部, 准教授 (90783895)
木下 剛 千葉大学, 大学院園芸学研究院, 准教授 (30282453)
八島 未和 (松島未和) 千葉大学, 大学院園芸学研究院, 講師 (60527927)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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Keywords | グリーンインフラ / 都市洪水 / 都市緑化 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1) GIの環境改善効果(汚染物質除去・雨水流出削減・雨水流出遅延)の可視化:千葉大学西千葉キャンパス内の屋上において、ココピートともみ殻燻炭をそれぞれ屋上緑化土壌に配合を変えて混合(50%,25%,10%,0%)し、シバをコンテナに植栽した。コンテナを通過した後の雨水を採取し、雨水量の削減、雨水の改善、特に汚染物質の除去能力、時間系列に伴う水質改善について調査を行った。1年間の調査の結果、屋上緑化土壌にもみ殻燻炭を混合することにより、雨水の流出量や流出するCaやMgの量が減少すること、その減少割合はもみ殻燻炭の混合率が高いほど高くなることが分かった。また、ココピート添加に関しては、もみ殻燻と同様に雨水流出緩和効果を向上させる可能性が示唆されたものの、全有機態炭素濃度の上昇が問題となることが明らかとなった。雨水流出の削減を期待して屋上緑化土壌にココピートを添加する際には、同時に全有機態炭素濃度が許容できる範囲に収められるよう添加割合の十分な検討が必要である。
(2)GIを普及するための政策:日本において、雨水対策を目的としたGIはまだ普及に至っていない。ここでは、GIを普及するために障害となっている事柄をインタビュー調査により明らかにする。また、新しい都市計画、特にスーパーシティにGIをどのように取り入れていくのかをディスカッションを行った。2022年度にはインタビューを行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
シミュレーション解析の手法を再度検討しているため
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Strategy for Future Research Activity |
都市緑地の有する雨水削減機能の可視化:千葉市内の街区レベルおよび都市レベルにおい て、都市緑地の有する雨水浸透機能と内水氾濫抑制効果を検証することを目的として、 緑地現況、緑地減少シナリオ、GIによる緑地創出シナリオの事例を想定し、シミュレーション解析を行う(飯田ら, 2015)。また、気候変動に対応するため、100年に1度と呼ばれているような豪雨に対して、現状の緑地および今後GIが普及した場合、どのような雨水削減効果が期待されるのか調査を行う。マップを参照して区分けを行い、ゲリラ豪雨対策として、GIを優先的に配置するべき場所や必要な面積を明らかにする。さらに、近年発生した水害に対して、現状の緑地がどれぐらい雨水削減に寄与したのか分析を行う。研究方法については再度検討中である。
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Causes of Carryover |
コロナウィルス蔓延のため、旅費の使用が少なかったため、次年度は旅費に充てる予定である。
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