2022 Fiscal Year Research-status Report
Osteosarcoma therapeutic strategy targeting anticancer drug resistance by mitochondrial transfer
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20K21659
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
國安 弘基 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (00253055)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷 里奈 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (20783872)
岸 真五 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (50790341)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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Keywords | 薬剤耐性 / 幹細胞性 / ミトトランスファー / NFkBシグナル / HKGB1 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度の検討により、酸化型HMGB1がMSCのミトトランファー活性を高め、ミトトランスファーを受けたCRCの幹細胞性を高め、増殖促進、薬剤耐性を亢進させることが明らかになった。本年度は、酸化型HMGB1の細胞内シグナル経路を検討した。酸化型HMGB1はRAGEを受容体とし、NFkBシグナル経路を活性化した。NFkB阻害剤により酸化型HMGB1によるミトトランスファーは抑制され、NFkBがMSCにおけるミトトランスファーを誘導していることが明らかになった。さらに、ミトトランスファー実行タンパクであるMiro1のプロモーター領域には2か所にNFkBコンセンサスが存在し、ChIPアッセイによりこれらのコンセンサスがNFkBによるMiro1発現亢進に関与することが明らかになった。これらのことから、NFkB阻害剤を用いることでミトトランスファーによる薬剤耐性を解除することが可能であると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り、MSCからがん細胞へのミトトランスファーが癌細胞の幹細胞性を亢進させることで薬剤耐性を獲得させることを明らかにした。さらに、ミトトランスファーを誘導するリガンドとして酸化型HMGB1が関与すること、さらに、その細胞内シグナルとしてNFkBが関与することを明らかにした。これらのことから、ミトトランスファーを標的化する方策が示唆された。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、NFkB阻害剤を用いたミトトランスファーの阻害実験とがん細胞の幹細胞性を検討することにより、ミトトランスファー標的化ががん幹細胞の標的化につながることを解明して行く計画である。
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Causes of Carryover |
NFkB阻害剤による検討が2023年度に継続するため。
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Research Products
(19 results)
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[Presentation] Caprylic acid alleviates cachexia-induced myocardial damage by inhibiting HMGB1 via ketone body.2023
Author(s)
Nukaga S, Rina Fujiwara-Tani R, Miyagawa Y, Kawahara I, Nishida R, Mori T, Goto K, Kishi S, Mori S, Fujii K, Ohmori H, Kuniyasu H
Organizer
MASCC 2023 Annual Meeting, Nara, Japan, 2023.6.22-24
Int'l Joint Research
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