2022 Fiscal Year Annual Research Report
Regulation of stem cell functions in salivary glands
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20K21688
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
美島 健二 昭和大学, 歯学部, 教授 (50275343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 準一 昭和大学, 歯学部, 講師 (40710166)
行森 茜 昭和大学, 歯学部, 助教 (60813748)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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Keywords | 唾液腺老化 / scRNAseq |
Outline of Annual Research Achievements |
シングルセル解析を行うに際して、マウス顎下腺細胞の至適分散方法を確立した。具体的には、12週齢と94週齢のC57BL/6マウス顎下腺を採取し、collagenase typeIとhyaluronidaseによる酵素処理後、TrypLE、続いてDispaseを加えピペッティングにより細胞を分散化した。さらに、分散化した細胞をフローサイトメーターにより死細胞を除外し、EpCAM発現をマーカーに上皮細胞のみを分取した。次に、10X Genomics Chromium Single Cell 3’Libray & Gel Bead Kit v2システムを使用して、分取した個別の細胞に対してゲルビーズエマルジョンを作製しcDNAの合成、精製、増幅を行い、最終的に増幅されたライブラリーをIllumina NextSeq 500を用いてシークエンス解析した。さらに、得られデータをCell Ranger(10XGenomics)で処理後、Seuratにより解析した。t-SNEにより細胞をプロット後、既知のマーカー遺伝子を用いて、基底細胞、導管細胞、腺房細胞、および筋上皮細胞のクラスターを決定した。その結果、既存の細胞分散法では描出が出来なかった筋上皮細胞集団を検出することが可能となった。さらに、CD133の遺伝子発現を指標に幹細胞クラスターを描出し、12週齢と94週齢マウス顎下腺における割合を比較した結果、94週齢マウスにおいて幹細胞分画の減少が明らかとなった。また、本分画および各種細胞系譜における老化関連遺伝子の発現についても12週齢と94週齢マウス間で比較検討を行った。結果として94週齢マウス顎下腺において、老化関連遺伝子や酸化ストレス関連遺伝子に発現変動が確認された。
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Research Products
(8 results)