2022 Fiscal Year Research-status Report
可視化された感情データの夫婦間共有による相互理解と乳児への応用
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20K21695
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中村 康香 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (10332941)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川尻 舞衣子 東北大学, 医学系研究科, 助教 (70815852)
吉沢 豊予子 東北大学, 医学系研究科, 教授 (80281252)
笠原 好之 東北大学, 医学系研究科, 講師 (20511835)
相馬 深輝 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 准教授 (30753503)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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Keywords | 心拍同調 / 愛着 / 親役割 / 夫婦 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、まず昨年度までの対象者において、その後の分娩転帰および産後1か月までの母児の心身の状態を診療録より情報収集し検証することとした。昨年度までの研究対象者のうち、妊娠期の縦断3時点(T1:妊娠24~26週、T2:妊娠30~32週、T3:36~37週)を完遂したものは61例であった。この3時点のうち少なくとも1時点において研究に参加し、協力病院で分娩とした66名の、分娩時からの産後1か月健診までの経過について、助産録および診療録よりデータ収集した。収集項目は、分娩転帰、産後の母児の健康状態、エジンバラ産後うつ病調査票の回答、赤ちゃんへの気持ち質問票の回答である。 今後はこれらについて妊娠期における母児の絆形成の結果との関連を分析していく予定である。 また、今年度は新たに親子の愛着形成ならびに愛着ケア法を評価するために、心電図および唾液オキシトシンと唾液コルチゾール濃度の経時的変化を観察し、ベビーマッサージによる親子の愛着形成の促進効果を調べる研究に着手した。予定症例数は母子30例、父子30例とし、現時点で母子30例のデータ収集が終了した。データは、母親の愛着尺度、POMS、なだめやすさ、赤ちゃんの睡眠行動、心電図、親子の唾液、そして行動を記録した映像データである。今後は、これら収集したデータを、心電図データに関しては、母子の心拍変動から同調の程度をについて、行動観察データと合わせて分析し、愛着やコルチゾールとの関連を検証する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の影響により、感染対策の見直しや、対象者への説明の追加など、対象者募集に時間がかかったことと、行動観察のための分析ソフトの決定に時間がかかり、やや遅れての進行となっている
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Strategy for Future Research Activity |
母子のデータ収集は終了し、分析ソフトも決定したので、速やかに進めていく。また父子のデータについては、募集方法など再度検討を行う。
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Causes of Carryover |
夫婦と児についてのデータ収集については、COVID-19の影響により遅れての研究遂行となっているため。分析に使用する映像分析ソフトの決定に時間を要したため。次年度については分析のためのアルバイト経費、分析ソフトなどに使用予定である。
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