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2022 Fiscal Year Annual Research Report

19世紀米国女性作家の東洋思想への接近とその影響

Research Project

Project/Area Number 20K21967
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

内堀 奈保子  日本大学, 危機管理学部, 准教授 (30632294)

Project Period (FY) 2020-09-11 – 2023-03-31
KeywordsElizabeth Palmer Peabody / 米文学 / 東洋思想 / 超絶主義 / トランスナショナル / 19世紀米国女性 / Unitarian Universalist / Universal language
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、米国で初めて仏教の翻訳を出版したエリザベス・ピーボディの著述における東洋思想の表象に注目することで、米国女性が東洋思想の受容を牽引していた背景を考察した。また、本研究では、東洋思想の受容における女性の重要性を示すだけでなく、米国の根幹をなすリベラリズム思想の形成においても、女性がどのように貢献していたのかを提示した。さらに、現地で閉架資料等を調査し、19世紀米国女性を取り巻くジェンダー状況について理解を深める貴重な資料を収集することが出来た。以上の事から、本研究は、米国の文学・思想史の発展だけでなく、社会・文化研究としてのアメリカ研究にも寄与する意義深いものとなった。報告として、以下①から④のテーマから調査・考察し、研究発表を行った。最終年度の研究の成果は、③と④となる。

①【ピーボディの超絶主義思想の考察】「Elizabeth Peabodyの超絶主義と東洋思想 “A Vision” (1843)を中心に」(2018)の発表を修正の上、論文として刊行準備を進めている。②【ピーボディの東洋史観の変容の分析】Harvard Houghton Library等の海外文献調査で入手した閉架資料の分析を進めた。学会発表や論文刊行のかたちで成果を発表予定である。研究テーマについて「私の研究生活――9年振りのボストン滞在を振り返って」(2022)を発表した。③【ピーボディの言語観の考察】「Elizabeth Palmer Peabody の東洋思想の受容と言語観」(2022)を学会発表した。④【新たな研究への接続】ピーボディの著述を考察する中で、19世紀米国キリスト教徒の女性を取り巻く「ケア」と文学表象というテーマを着想し、「ケアの視点から読む『緋文字』」(2021)を発表した。その後、共同研究者として研究助成を採択されることとなった(課題番号:2H00649)。

  • Research Products

    (2 results)

All 2022

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 「Elizabeth Palmer Peabody の東洋思想の受容と言語観」2022

    • Author(s)
      内堀(加納) 奈保子
    • Organizer
      日本大学英文学会
  • [Presentation] 「私の研究生活――9年振りのボストン滞在を振り返って」2022

    • Author(s)
      内堀(加納) 奈保子
    • Organizer
      「英文学会通信」第118号

URL: 

Published: 2023-12-25  

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