2022 Fiscal Year Research-status Report
Impact of Virtual Reality-Based Clinical Training for Radiography Students.
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20K22509
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Research Institution | Morinomiya University of Medical Sciences |
Principal Investigator |
山畑 飛鳥 森ノ宮医療大学, 医療技術学部, 助教 (70880326)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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Keywords | Virtual Reality / 医療 / 教育 / 認知学習 / 客観的指標 / 放射線技術 / 視線情報 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、診療放射線技師養成機関でのX線撮影教育におけるVR環境の適正性を、X線撮影装置実機使用実習(以下、実習)による学習効果と比較することで、物理的、経済的制限により設備が十分ではない養成機関の学生にVirtual Reality(VR)環境下による実習機会を創出する可能性、つまり新たな教育手段の創出可能性を検討するものである。 2022年度においては2021年度に開発したVRコンテンツに関して以下を行った。①当コンテンツ内で用いるロールプレイシナリオの臨床的妥当性の検証により当コンテンツが撮影実習を満たす内容であることの証明:熟練診療放射線技師により胸部立位X線撮影実習を実施し、熟練技師の動作や視線から、設定シナリオおよび実習用指導項目として設定した手技・接遇に対するカバー率を検証したところ、その8割以上が網羅されていたことから、本研究のシナリオの臨床的妥当性が示された。②当コンテンツの教育教材としての使いやすさの検証と証明:ユーザビリティ工学における評価項目を用い、当コンテンツが実習を行うためのインターフェースとしての使いやすさの検証を行った。細かい操作に関して実習の本質ではない作業の記憶が必要となることが明らかとなった。③視線情報を用いた学生の学習効果の検証と証明:学生被験者10名で当コンテンツによる実習を1回行った後、教員による指導を行いさらに2回目の実習を行ったところ、2回目の実習で手技や接遇に改善がみられた。この検証には①の指導項目に基づき被験者の視線情報を用いて評価した。④VR使用に対する学習への影響の評価:学生被験者は新たな環境であるVRでの実習に興味をもち学習意欲が増したことが示唆された。①~④いずれも国内学会にて発表した。 現在、従来の実習と比較したVR空間での学習効果検証のため、実空間での学習効果を検証中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実空間と比較したVR空間での学習効果の検証ができていない。 コロナ禍において実空間での被験者実験が十分にできなかったことが理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
実空間における被験者実験を早急に行いVR空間との比較、検証を行う。
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Causes of Carryover |
VRコンテンツの修正が必要:患者役アバターの動作修正、3Dオブジェクト操作方法の修正のため。
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