2020 Fiscal Year Research-status Report
人間工学的視点から見た高齢者の自己点眼技術獲得への看護支援の検討
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20K23211
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
工藤 大祐 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (10880271)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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Keywords | 高齢者 / 点眼姿勢 / 点眼動作 / 点眼法 / 動作解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
点眼は局所的に高濃度で投薬ができる眼科領域の主要な治療法であるが、高齢者が点眼を的確に行うことができず、治療効果が期待できない人がいると推測できる。高齢社会の我が国では、加齢性眼科疾患患者の増加が推測され、高齢者が自立し的確に点眼手技を習得する必要がある。そこで本研究では、点眼の成否を点眼姿勢、点眼動作、点眼法の3つの視点から分析し成否要因を明らかにしていく予定である。 「第1研究」では、眼科看護に携わっている看護師を対象にインタビューを実施することとし、点眼指導を行う際の患者の姿勢や点眼法、評価視点についての調査を計画している。 「第2研究」では、70歳代の健康な高齢女性を対象に、椅子の背もたれの有無の違いでの点眼姿勢や点眼動作を動作解析ソフトを使用し3次元で分析し、頚部、肩関節、肘関節、脊柱、手関節の関節の動きの違いで成否要因を明らかにするための実験研究を計画している。実験を行うための3次元動作解析ソフトや動作解析に使用する物品購入を行い、実験の準備を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の研究計画では2020年開始の予定であったが、新型コロナウイルス感染症対策や緊急事態宣言の発令があり、研究対象者の健康管理のために、現状における研究データの収集が困難な状況であった。そのため、進捗はやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、研究対象者の感染予防目的にてインタビュー及び実験を中止しているが、感染予防対策を行いながら研究を開始できるように実験時に使用する測定機器及び測定用具の購入や所属大学の研究倫理審査の申請を行うなど準備を行っている。新型コロナウイルス感染症の感染拡大が収束傾向を示し、研究対象者へのデータ収集が可能になればデータ収集を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
機器購入費として計画していた金額よりも安価で機器が購入できたため、次年度に繰り越しし対象者への謝金等へ充てる。
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