2022 Fiscal Year Research-status Report
International Comparative Study on the Influences of Ordinary Language in Mathematical Argumentation in Mathematics Classrooms
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20KK0053
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
真野 祐輔 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (10585433)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮川 健 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (30375456)
大谷 洋貴 日本女子大学, 人間社会学部, 助教 (40825238)
袴田 綾斗 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 講師 (50824215)
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Project Period (FY) |
2020-10-27 – 2025-03-31
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Keywords | 数学教育学 / 言語活動 / 証明学習 / アーギュメンテーション分析 / 生態学的アプローチ |
Outline of Annual Research Achievements |
本国際共同研究全体の目的は,数学授業における「数学的な言語活動」に影響を及ぼす日常言語の特徴を国際比較研究により実証的に明らかにすることである. この目的を達成するために,ドイツ・ブレーメン大学とノルウェー・アグデル大学の海外共同研究者,国内研究分担者とともに国際共同研究を開始した. 2022年度は,7月と10月に海外研究機関(ブレーメン大学)へ研究代表者及び研究分担者1名がそれぞれ訪問し,共同研究活動を推進することができた。また,7月にはスペイン・アリカンテ大学で開催された第45回数学教育心理学会(PME45)において,2021年度までに本プロジェクトで進めてきた研究成果の一部(カリキュラムや教科書の国際比較分析の成果)を発表した。 2022年度もこれまで同様に多くのオンラインミーティングを開催するとともに,特に日本で収集した授業データに関する分析と議論を中心に共同研究を進めた。また,9月には国内研究集会を開催し,授業データの分析方法に関する共通理解を図るとともに,ドイツからの招聘計画(2023年3月下旬から4月上旬)に関する打合せを行った。 2023年3月には,ブレーメン大学から共同研究者2名を招聘し,早稲田大学において国際研究集会と公開講演会を行った。国際研究集会は「数学教育におけるアーギュメンテーションと証明:文化的・言語的視座から」をテーマとして開催し,本科研の代表者・分担者・海外招聘研究者に加え,このテーマに関心のある国内・海外研究者も招待して研究発表を行ってもらうことができた。講演会では,本科研の海外共同研究者であるChristine Knipping教授とFiene Bredow氏に「数学教育学研究におけるアーギュメンテーション」と題する公開講演を依頼し,研究領域の発展と動向について参加者とともに議論を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
海外研究機関への訪問や海外研究者の招聘を実施し,国際共同研究を進めることができている。また,研究成果の一部を国際学会で発表することもできたことから,現在までの進捗状況は「概ね順調に進展している」と判断される。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の主要な焦点は数学授業の国際比較であるが,COVID-19の影響により,これまで特に海外の学校での授業データ収集が困難な状況にあった。しかし,海外共同研究者の協力により2022年度後半にドイツでの授業データの収集を実施することができた。今後は,ドイツの授業データの分析を進めるとともに,授業の国際比較分析を行う予定である。また,2022年度に続き,2023年度も国際会議等において研究成果を発信するとともに,海外研究機関を訪問して国際共同研究を一層推進する予定である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた主な理由は,COVID-19の影響により海外研究機関への訪問期間が,予定していたよりも短期間で実施することになったこと,海外研究者招聘の時期が2023年3月末から2023年4月上旬となり,招聘に伴う費用の多くを2023年度予算から支出することになったこと,などである。今後は,研究データの収集,学生アルバイト謝金,研究成果発信準備,などに加え,海外研究機関の訪問・滞在をより長期に実施するための旅費として使用する予定である。
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Research Products
(11 results)