2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21200013
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
古川 勝敏 東北大学, 加齢医学研究所, 准教授 (30241631)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒井 啓行 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (30261613)
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Keywords | タウ / アルツハイマー病 / PET / アミロイド |
Research Abstract |
平成23年度は、PET用プローブ候補化合物について、in vitroでAmyloid β peptide(Aβ)線維およびリン酸化されたタウタンパク質線維との結合親和性を確認した。また、アルツハイマー病患者脳病理標本で老人斑への結合性を免疫組織染色性と蛍光顕微鏡によって評価した。さらにアルツハイマー病の動物モデルであるAPPトランスジェニックマウスおよびタウトランスジェニックマウスにプローブを静注し、脳内Aβ、タウの結合性を確認した。候補プローブの中では18F-THK523が最もタウに親和性が強くAβに親和性が低いことが確認された(Fodero-Tavoletti et.Brain2011)。 これらのプローブにおいてパイロジェン試験を実施し、陰性を確認し、さらにマウスおよびラットにおけるプローブ用化合物の毒性試験を実施し、安全性を確認した。 先行PETプローブであるBF-227についてはヒトにおいてのPETを既に開始し、アルツハイマー病において高集積を確認している。さらにこのBF-227は家族性全身アミロイドーシスの患者において、心筋に集積するトランスサイレチンからなるアミロイドのPET画像化に世界で初めて成功した(Furuakwa et al.Circulation2011)。これらの結果はアルツハイマー病のみならず、各種の「アミロイドーシス」の非侵襲的診断法として臨床応用に直結する結果だと考えられる。
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Research Products
(11 results)