2011 Fiscal Year Annual Research Report
チャネルロドプシン発現マウス開発による新生神経細胞機能発現メカニズムの解明
Project/Area Number |
21200016
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
安田 浩樹 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (60294071)
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Keywords | 海馬歯状回 / 新生神経細胞 / チャネルロドプシン2 / 抗うつ剤 / ストレス / PKN |
Research Abstract |
本研究課題は、新生神経細胞が海馬歯状回で誕生・成熟して形成するシナプスの機能発達メカニズムと、カンナビノイドやアルコール等依存性薬物の新生シナプス発達に対する影響を解明することが目的である。新生神経細胞が海馬CA3に作るシナプスの発達を電気生理学的に解析するために、神経幹細胞が分裂して新生神経細胞として成熟する間の、ある一定期間にのみ光刺激で脱分極を誘発できるチャネルロドプシン2(chr2)を発現するマウスを作成している途中である。海馬新生神経細胞は未成熟の分裂後3週ほどGAD67等抑制性マーカーを発現しているので、抑制性細胞マーカーにchr2を発現したマウスを使って、海馬CA3において、歯状回光刺激により興奮性シナプス伝達が誘発されるか検討している。 海馬歯状回における神経細胞新生は、抗うつ剤のターゲットであることが近年報告されており、研究代表者はうつ状態の原因の一つ、ストレスが海馬歯状回顆粒細胞に与える影響を研究している。数日間の強制水泳により顆粒細胞が、活動電位が発生しやすい状態になることを見いだした。膜の興奮性制御には様々なイオンチャネルが関与しているが、特に電位依存性、あるいはカルシウム依存性カリウムチャネルがこの現象に関与しているか、現在検討中である。また、蛋白キナーゼPKNについて、神戸大学バイオシグナルセンター・向井秀幸准教授と共同研究しているが、ストレスによる興奮性亢進におけるPKNの役割を詳細に調べている。
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[Journal Article] Selective control of inhibitory synapse development by Slitrk3-PTPδ trans-synaptic interaction2012
Author(s)
Hideto Takahashi, Kei-ichi Katayama, Kazuhiro Sohya, Hiroyuki Miyamoto, Tuhina Prasad, Yoshifumi Matsumoto, Maya Ota, Hiroki Yasuda, Tadaharu Tsumoto, Jun Aruga, Ann Marie Craig
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Journal Title
Nature Neuroscience
Volume: 15
Pages: 389-398
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] REGULATORY ROLE OF DREBRIN IN HIPPOCAMPUSDEPENDENT LEARNING2011
Author(s)
Shirao, T., Hanamura, K., Yasuda, H., Kajita, Y., Kamata, Y., Sekino, Y., Kojima, N.
Organizer
ISN-ESN-2011 (International Society for Neurochemistry and European Society for Neurochemistry) 23^<rd> Biennial Meeting
Place of Presentation
Athens, Greece
Year and Date
2011-08-30
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