2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21222001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
羽田 正 The University of Tokyo, 東洋文化研究所, 教授 (40183090)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩井 茂樹 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (40167276)
島田 竜登 西南学院大学, 経済学部, 准教授 (80435106)
松井 洋子 東京大学, 史料編纂所, 教授 (00181686)
深沢 克己 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (60199156)
松方 冬子 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (80251479)
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Keywords | 世界史 / ユーラシア / 港町 / 海域 / 異文化交流 / 近代 |
Research Abstract |
6月と10月に研究分担者、連携研究者、研究協力者全員による全体会議を開き、共通のテーマ設定と研究の方向性について議論した。8月、オランダの世界経済史に関する学術会議に、連携研究者のひとりが参加し、イギリスの文書館にて輸出入に関する統計の調査をおこなった。11月29日から12月4日まで、国内外からの報告者数約30名、参加者数約90名の「広州・長崎比較国際会議」を東京大学と長崎大学で開催した。1月には、北九州市立大学で「海賊」「貿易」「翻訳」というテーマで研究会発表をおこなった。同月、研究代表者の羽田が韓国・釜山の韓国海洋大学校国際海洋問題研究所で「アジアの港町研究から新しい世界史へ」と題する講演をおこない、本科研の問題意識を近隣諸国の研究者に伝えた。10月、ポルトガル独立記念歴史学協会にて、15世紀から17世紀の東アジア海域におけるヨーロッパを含めた諸勢力の活動についてのワークショップを開催し、海外研究者を含む11名が発表をおこなった。12月、フランスのパリにて、CNRSと共同のワークショップをおこない、本科研メンバーの3名が発表をおこなった。同月、インド洋西海域で、タンザエア、ケニア、ドバイについて旧市街の都市計画、建物の様式などの確認調査をおこない、若手研究者を含む12名が参加した。2月、「若手の研究現場から新しい世界史を考える」と題し、ワークショップをおこなった。3月には、「『近代』を考える」と題し、「帝国とアジア・ネットワーク-長期の19世紀」の書評会をおこなった。 以上の活動をとおし、東アジア海域全体の歴史、さらには欧州を含めた世界史レベルの枠組みで議論するという一定の成果をおさめることができた。また、これまでいわれてきた「近代化」とは何かを究明するという新たな問題提議がなされた。研究成果については、メンバー全体が情報を共有できるよう、メーリングリストを運用している。また和文、英文でホームページを立ち上げ、研究の目的と方法、参加者などの基本情報を広報するとともに、最新の研究成果を活動報告として一般に公開している。
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[Journal Article] 广州与長崎清廷透視中的互市与海外華人2009
Author(s)
岩井茂樹
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Journal Title
Canton and Nagasaki Compared 1730-1830 Dutch, Chinse, Japanese Relations, Institute for the History of European Expansion, Leiden
Pages: 29-43
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