2010 Fiscal Year Annual Research Report
南アフリカ金鉱山におけるM2震源域での地震の準備と発生過程の総合観測
Project/Area Number |
21224012
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
小笠原 宏 立命館大学, 理工学部, 教授 (40213996)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中谷 正生 東京大学, 地震研究所, 准教授 (90345174)
矢部 康男 東北大学, 理学研究科, 准教授 (30292197)
川方 裕則 立命館大学, 理工学部, 准教授 (80346056)
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Keywords | 南アフリカ鉱山地震 / 至近距離観測 / 微小破壊 / 準静的歪変化 / 動的破損過程 |
Research Abstract |
地震の準備と発生の詳細を震源の極至近距離で観察し、地震発生の物理をより深く理解したい。得られる知見を、地震発生のより正確な予測に生かしたい。このような試みを、自然の大地震を対象に地表付近から行うことは、技術的・時間的に非常に困難である。しかし、マグニチュード2程度の地震(約100mサイズの破壊)をターゲットとした場合、南アフリカ(以下南ア)の大深度金鉱山ならば、2~3年の間に極至近距離観測による知見を得ることができ、非常に貴重である。平成22年度は観測網構築の準備期(2年目)である。断層に対する坑道配置が理想的な南アのモアプ・コツォン鉱山の地下約3kmにおいて、昨年度に具体化されたドリリング、および、計器の調達・開発・埋設の計画を進めた。そして、ドリリングは約二十本(総延長約1km)完了した。しかし、断層帯のドリリングは困難で、遅れが生じた。また、採掘計画の遅れに伴い地震活動の活発化も遅れることになったため、予備サイト、Ezulwini鉱山における観測を計画し、こちらについてはAE観測と2台の歪計による観測を始めることができた。 破壊前線動的応力降下観測(断層上に高速応答高容量の歪・加速度計4組をアレイ配置;高感度歪計を3台配置)については、より最適な代替えサイト(Ezulwini鉱山とDriefontein鉱山)において、ドリリングと断層位置のcm精度での同定、計器埋設が完了し、観測を始めることができた。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Observational studies to mitigate seismic risks in mines : a new Japanese-South African collaborative research project2010
Author(s)
Durrheim, R.J., H.Ogasawara, M.Nakatani, Y.Yabe, A.M.Milev, A.Cichowicz, H.Kawakata, H.Moriya, SATREPS Research Group
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Journal Title
The proceedings of the fifth International Seminar on Deep and High Stress Mining, 6-8 October 2010, Santiago, Chile, Australian Centre for Geomechanics
Pages: 215-226
Peer Reviewed
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[Presentation] Observational studies to mitigate seismic risks in mines : a new Japanese-South African collaborative research project2010
Author(s)
Durrheim, R.J., H.Ogasawara, M.Nakatani, Y.Yabe, A.M.Milev, A.Cichowicz, H.Kawakata, H.Moriya, the SATREPS research group
Organizer
The fifth International Seminar on Deep and High Stress Mining
Place of Presentation
Santiago, Chile
Year and Date
20101006-20101008
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[Presentation] コーダ波スペクトル比法による極微小地震(-3くM<-1)のコーナー周波数の推定2010
Author(s)
和田直也, 小笠原宏, 川方裕則, 中谷正生, 矢部康男, 直井誠, 宮川幸治, 安武剛太, 吉光奈奈, 三宅弘恵, 井出哲, 五十嵐俊博, G.Morema, E.Pinder
Organizer
日本地震学会2010年秋季大会
Place of Presentation
広島国際会議場(広島県)
Year and Date
2010-10-29
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[Presentation] 2台の歪計から約100mで続発したMw~2の震源メカニズムと周辺領域の長期的な応力変化-南アフリカMponeng金鉱山2010
Author(s)
桂泰史, 小笠原宏, 川方裕則, 中谷正生, 直井誠, 矢部康男, 安武剛太, 山本覚仁, 石井紘, E.Pinder, G.Morema, JAGUARS
Organizer
日本地震学会2010年秋季大会
Place of Presentation
広島国際会議場(広島県)
Year and Date
2010-10-29
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[Presentation] 鉱山での地震被害低減のための観測研究-日本と南アフリカの共同研究2010
Author(s)
小笠原宏, R Durrheim, 中谷正生, 矢部康男, A.Milev, A.Cichowicz, 川方裕則, 森谷祐一, 佐藤隆司, S.Murphy, A.Ward, G.Morema, M.Kataka, R.Vermeulen, G.van Aswegen, Research Group of SATREPS
Organizer
日本地球惑星科学連合2010年大会
Place of Presentation
幕張メッセ国際会議場(千葉県)
Year and Date
2010-05-26
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[Presentation] 48kHzサンプリング距離200m以内で観測された-3<M<0の地震の応力降下量2010
Author(s)
和田直也, 小笠原宏, 川方裕則, 中谷正生, 矢部康男, 直井誠, 宮川幸治, 安武剛太, 吉光奈奈, 三宅弘恵, 井出哲, 五十嵐俊博, G.Morema, E.Pinder
Organizer
日本地球惑星科学連合2010年大会
Place of Presentation
幕張メッセ国際会議場(千葉県)
Year and Date
2010-05-26