2013 Fiscal Year Annual Research Report
中近東・北アフリカにおけるビザンティン建築遺産の記録、保存、公開に関する研究
Project/Area Number |
21226014
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
日高 健一郎 東京藝術大学, 学内共同利用施設等, 講師 (30144215)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高根沢 均 神戸夙川学院大学, 観光学部, 准教授 (10454779)
原 隆 徳山工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (50124102)
田村 幸雄 東京工芸大学, 工学部, 教授 (70163699)
水嶋 英治 筑波大学, 図書館情報メディア研究科(系), 教授 (70372886)
石崎 武志 東北芸術工科大学, 付置研究所, 教授 (80212877)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ハギア・ソフィア大聖堂 / ドーム / テュンパヌム / 組積造 / 含水率 / 壁体表面水分 |
Outline of Annual Research Achievements |
シリア、リビアで政情不安と治安悪化が加速したため、ハギア・ソフィア大聖堂に関する研究を集中的に進めた。建築実装調査では、第二コーニスの変位状況を確認するために、各コーニス石の隙間を透明シートに直接転写する手法で記録した。南テュンパヌムの実測では、三次元レーザースキャニングを実施した。昨年調査で誤差が大きかったため、リフレクター数を増やし、位置と取り付け方法を工夫して十分な合成精度を得ることができた。この結果、南テュンパヌムに関する精密な三次元モデルを解析して、テュンパヌム内面と外面の傾きの差や変形の形状、および大アーチの傾き等を記録することができた。構造調査では、第二コーニスより上の構造の常時微動計測を実施し、振動特性を分析した。ドームコーニス北東(修復部)に変形モードの大きい振動数(14Hz)、北側ティムパヌムに水平変形モードの大きい振動数(10Hz)が存在した。四か所あるエクセドラ上のコーニスに端部が上向きの特有の変形が生じているため、南西部について常時微動計測並びに、構造モデル作成のためのWebカメラによる形状図化を行った。環境調査は、本科研で現地調査ができなかったため、これまでの調査結果のデータにおいて、特に重要な壁面の含水率測定について、TDR表面水分測定装置(時間領域誘電率測定法)のキャリブレーションを行った。体積含水率を 2%~50%までに、設定した土試料を作成し、その土試料の表面に、TDR表面水分測定装置を当てて、測定値と体積含水率の設定値との比較を行った。測定結果から、約4%と40%では、設定値と測定値が一致するが、その間は、測定値が実際値より小さめにでることが判明したので、それを踏まえ、キャリブレーション曲線を作成した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)