2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21229007
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
黒崎 知博 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 特任教授 (50178125)
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Project Period (FY) |
2009-05-11 – 2014-03-31
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Keywords | 液性免疫記憶 / 免疫記憶 / 存在部位 / メモリーTfh / 細胞増殖 / メモリー亜集団 |
Research Abstract |
本年度は、メモリーB細胞の機能発現に重要と考えられている転写因子Bach2の制御因子である転写因子Foxo1のB細胞活性化における影響を、誘導的欠損を用いて解析した。 胚中心(GC)反応は、高親和性BCR発現B細胞を選択する重要な場を提供する。Foxo1を欠損さすと、GC細胞への分化は影響なかったが、一端できたGC B細胞の維持ができず、急速にGC反応が終焉に至ることが判明した。即ちGC反応が継続する時間が十分でなく、それ故、高親和性B細胞の選択が十分に起こらないと考えられる。 その原因を調べたところ、Foxo1欠損GC B細胞では有意にIgbeta, CD19の発現低下が生じており、これが引き金になりGC B細胞による抗原提示が十分でなく、Tfh細胞の活性化を十分に引き起こすことができない。その結果、GCの早期の終焉が起こっているのではないかと考えられる。Foxo1欠損はPI3K活性化が亢進した状態を反映していると考えられ、GC反応が一定時間継続するためには、適切なPI3Kの活性化(過剰でない)が要求されると考えられる。この結論は、PI3K亢進状態を引き起こすPTEN欠損GC B細胞でも同様の、GCの早期終焉がみられることよりも支持された。 一方、Foxo1欠損しても、メモリーB細胞の維持・活性化に影響は殆ど認められなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(24 results)