2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21229013
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中尾 一和 Kyoto University, 医学研究科, 教授 (00172263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
海老原 健 京都大学, 医学研究科, 准教授 (70362514)
八十田 明宏 京都大学, 医学研究科, 講師 (50378642)
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Keywords | 間葉系 / ホルモン / CNP / GC-B / レブチン / ANP |
Research Abstract |
京都大学で新規にDNAスクリーニング法と凍結精子アーカイブを用いて標的遺伝子変異ラットの効率的な作製システムが開発されたので、これを用いてレプチン遺伝子にナンセンス変異を有する遺伝性肥満ob/obラットの作製に成功した。現在、このマウスのphenotypeの解析を進めている。ラットはマウスに比べて代謝においてヒトにより近いことが知られており、より臨床的な検討が行える長所があり、また、マウスより大型なので、解析により適している。今後、これを用いてレプチンの抗異所性脂肪蓄積作用、抗脂肪毒性作用の解明を行う。 CNP及びGC-Bのfloxマウスの作製に成功した。今後、組織特異的KOマウス作製に用いて、特に血管、骨、心臓などを中心にCNP-GC-B系の意義を解明する。 タモキシフェン誘導性human ANP発現マウスの開発に成功した。これで腎疾患発症後のANPの腎保護効果を検証する。肝臓特異的なCNP過剰発現マウスに関して、腎繊維化モデルにおいて抵抗性を示しCNPの腎保護効果を明らかにした。GC-A KOマウスの腎臓において片腎摘及びアルドステロン腹腔内持続投与の負荷で高度蛋白尿が出現、podocyte傷害の進行を認め、GC-Aを介する内因性シグナルの腎保護効果を明らかにした。 CNP KOマウスにおいて内軟骨生骨化の障害による著明な骨伸長障害、低身長を認めるが、SAPプロモーターCNPトランスジェニックマウスとの交配実験により骨伸長障害、低身長の改善を明らかにした。CNPトランスジェニックマウスを用いてMMP13等の血中濃度の測定を行い、骨伸長に関するサロゲートマーカーの探索を行った。CNP/GC-B系の成因的意義に関する研究として、正常ヒトiPS細胞から、軟骨細胞への分化条件を確定した。 間葉系細胞由来組織からの新規ホルモンの探索を目的として、間葉系細胞由来組織の一つである生体の脂肪組織から生理活性物質を効果的に抽出する方法の基礎的検討を行った。
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Research Products
(23 results)